① 凝りと体の歪み

2021年10月21日

私達が普段、身体の不調として感じる「 凝り 」…

「 凝り 」って、何でしょうかね?

治療に関わられている先生でも、意外と理解しているようで
詳細に説明するのは難しいことかもしれません。
 

そこで 「 凝りについて 」掘下げてみたいと思います。

まず凝りとは! … 「 筋肉が縮こまった状態の事 」だと思います。
おそろしく端的ですいません。

最近は、筋膜fascia 」の緊張や、絡んだ状態も注目されるようになって
きていますが大きな括りで、ここでは 「 筋肉 」 としましょう。
 

さて、その凝りですが
最初は軽い自覚から始まり、コリが強くなってくる( 筋肉の収縮が強くなる )と

筋肉によって体内の中に通っている「 神経や血管など 」も、次第に圧迫されるようになり
局所的に「 循環不全 」が引き起こされます。
 

この循環不全は、凝りと伴って徐々に起こってきますが

【 血管 – 細胞 】 間で 「 物質交換 」 に支障がでてくるのが厄介でして

物質交換がしずらくなると当然、筋肉にも栄養が行き届かなくなり
更には活動で生じた老廃物の排泄もできません! 細胞が便秘になったようなものですね。

きたないです。 ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
 

すると筋肉は、更に緊張 ( 収縮 ) を引き起こします。 … 悪循環ですね!
 

この悪循環を繰り返せば、「 神経 – 血管 」などは益々圧迫されるようになり
遂には神経細胞のレセプター( センサーの様なもの )が、痛みを誘発する

発痛物質 」などの「 刺激要因 」を “ 感知 “ しはじめると

痛みを “はじめて" 感じるという事になります。
 

この状態まで放置されてきたのが、所謂 “ 慢性痛 ” と呼ばれる状態でして
「 凝り 」を起こす原因には、体の使い方、癖、または内臓からの影響など様々あるが

「 凝り 」 を放っておけば、いつのまにか筋肉のバランスも偏り、そのバランスの偏りが
全身に波及した形態が 「 体の歪み 」ともいえます。
 

姿勢を良くしたい! 猫背を治したい! なんて方は、気になる話ではないでしょうか?
 

このような現象が見て取れるのも、何故なら
筋肉というのは ”隣同士繋がって、協調して動いているからです

これを 筋連結 と言いますが、めんどくさい話は後回しにして
 

皆さんちょっと 「 腰痛 」をイメージしてみて下さい。

 
腰が曲がったりしていませんか?

痛みで縮こまった筋肉が、周りの筋肉にも影響を及ぼしている良い例です。

と言う事は、慢性の凝りがあると “多かれ少なかれ“ 周りの筋肉も影響を受ける。
そう考えるのが妥当ではないでしょうか?


 

【 人はどうやって動いているか? 】

はい。筋肉のおかげです。
しかし、それでは話が終わってしまいますね。 ლ(´ڡ`ლ)

運動神経と感覚神経 … すなわち 【 出力 】と【 入力 】で
人間をみてみますと、目や鼻、耳・味覚・皮膚感覚など

一般的に 「 五感 」と呼ばれる 「 入力 」器官は沢山あるのですが
「 出力 」となると、筋肉を用いた運動しかありません。
 

あーら不思議!と、思ったかはしりませんけど

その筋肉は、毎日、体中のあちこちで小さな範囲で ” 破壊と修復 ” を
繰り返しています。 これは極々小さな炎症です。

この小さな炎症というのは、日常的に全身の至る所で起きており 「 痛み 」は感じません。
 

では、どうなると痛みを感じるのでしょうか?

多額の借金 … 恋愛事情 … 色々あると思いますけど、今回はボディの話!

私達が 「 凝りや痛み 」を感じる場合は、おおむね骨折などの怪我を除き
過酷なスポーツや怪我、または、慣れない労働などで

筋繊維などの破壊が大きくなった時 “初めて感じるようにできています。
 

では、どの位で痛みや凝りを感じるのでしょう …?

これにも個人差がありまして、人が刺激に反応する 「 基準 」を、専門用語では
閾値 = いきち 」と言うのですが、「 閾値 」は小さいほど刺激に敏感で

高ければ 「 反応が遅い 」という意味で用いられます。 

個人差はあるものの、その人の 「 閾値 」を越えれば “ 痛み ” を感じるわけです。
 

そして、何かしらの要因で 「 筋繊維などに一定以上の破壊が起きると 」

体は “ 痛み “ を発して、“ 変化を知らせる仕組みになっています“   
 

凝りを理解するには、この仕組みというのが重要でして

痛みの情報というのは、神経を伝わって 『 』が認識するとされています。

つまり、「 凝りや痛み 」は、神経を伝わって “ “ が認識して
初めて痛みとして自覚されるという事です。 
 

言い換えれば『 脳 』が認識しない限り「 凝りや痛み 」 を感じません。
 

この「 凝りや痛み 」は、迷惑なものとして扱われていますが
実は体に表れるサインとして 「 重要な役割 」もはたしています!

(° ꈊ °)✧˖°オホッ! なぬなぬ? 重要な役割って? はやく知りたーい。
 

次回は 「 痛みの役割 」について書いてみます!

知りたがり屋のナーニ? 東洋医学の穴