背骨の揺らぎと息吹

2019年11月2日

背骨の揺らぎと息吹

S字曲線を描く背骨。直立二足歩行となった人間の脳を支え
様々な衝撃から、中枢を緩和するように進化した。

もちろん骨だけではありません。皮膚や筋肉、血管、細胞に至るまで
人体のほとんどは弾力性に富んでますし、年齢にもよるが約60~80%前後は水分です。 

そして構造的な柱となる背骨内には、脳脊髄液が循環している。 

また呼吸に意識を向けてみれば
体動に合わせて背骨が穏やかに波打つ様子が実感できる。

もしあなたが疲れていたり、身体の柔軟性を欠いている様でしたら
背骨に息を通すように呼吸するのがオススメです。
 

クラニオセイクラル・セラピー ( 頭蓋仙骨療法)では
「 脳脊髄液の循環 」 を整えると聞いたことがありますが

おいらは習ったことがありません。
 

だから、どうやって脳脊髄液の循環を術者が確認するのか? … 興味はあるのですが
術者の感覚だけで判断しているのだろうか?

人体ってわからないことだらけですよね。
 

「 呼吸してんだから、潮の満ち引きってあるだろ! 」
「 よくわかんねーが、きっと影響あるんじゃないか? 」
「 漁場ではそういう感覚を大事にしろよ! 」 

漁師さんなら、こう言うかもしれない。 ・・・ 経験から学べる事。
 

それに比べたら鍼灸師は、自然法則のもとに成り立ったとされる東洋医学を
学ぶわけですが、健康になる方法は知らないに等しい。

お薬に頼った西洋医療では、その傾向は尚更かと思います。
 

残念ながら医療資格を取得しても身体感覚は身に付きませんね!
 

突然ですが、気になる症例をご紹介します。

先日、稲穂鍼灸院整骨院 さんとの会話中に
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などで、背骨を固定する手術をした患者さんの話となりました。

オペは成功したのに腰下肢が痛むそうで、こういう患者さんも鍼灸院や整骨院には訪れます。

普通の腰痛でしたら、腰から臀部にかけての痛みや
脚にかけての痺れなど、関連痛を伴った 「 座骨神経痛 」 様の症状を訴える事が多く

トリガーポイントや後枝症候群など、ある程度治療ポイントの予測も立つ。

大概は背中の筋肉やおしりの筋肉に鍼をしたり、緩めるような施術を行えば
神経の興奮も和らいで、過緊張を起こした筋肉のアンバランスも自然と

回復するものですが …
 

しかし、今回の話は!

どうもプレートなどで、根本的に背骨を固定されているような場合は
代償性に負担の掛かりやすい部位があるようで、そこからの関連痛が通常の腰下肢痛と非常にまぎらわしいとの事。

そこで試しに、代償性に負担の掛かっている部位へ鍼鎮痛を試したら
劇的な著効を奏したそうで、最近ではその方法で改善する人の症例も増えてきたと。

ムムム ・・・ o(・ω・´o)
 

身体のバランス。 骨も筋肉も連動するには変わりはないが
この症例は 「 背骨のくねくね連動 」 をより示唆するものだ!

確かに、こういった患者さんに対して腰背部の筋や中・小臀筋などに
通常のアプローチをしても、症状が抜けきらない事が多々あった。

何回も施術を重ね時間をかければ、いづれは回復するのだろうが
その場で痛みをある程度改善できないと次に繋がらない。

末端は厳しいのです! Σ(゚Д゚) ガーン
 

しかし、ひとつの謎がはっきりしてきたようで UNITE をやっていて良かったです。
スキルを共有できる環境って大事ですね。

アプライドキネオロジー( AK )には

「 ロベットブラザー / リアクター 」といって
背骨の上下が相関し、歪みや症状が対応しやすい指標があるそうですが

ロベットブラザーパターン 簡略図
実際に慢性の腰痛患者さんを観ていると、次第に肩こりや頚椎に関連した
症状や頭痛などに波及したり、初診ですでに波及した状態なのかと思う事も珍しくありません。

だからこそ相手の身体を読みとる能力というか、疑似体験と想像できる
身体感覚と知識が重要なんだと思います。 

こうやって書くと、ちょっと偉そうな気分になれますね!
 

さて、プレートなどで根本的に背骨を固定されているような場合
その代償となっている治療ポイントはどこか?

それは、ヒ・ミ・ツ です。 ケチですいませんな。

 

だって今年に入り 「 チャートで理解する腰下肢痛の鑑別診断と治療法 」 を
値上げしたら、受講者さんが益々少なくなる気配を感じる今日この頃!

なので勉強会で共有する事にしました。 (・`ω´・)
 

とはいえ、患者さんには是非お伝えしたかった話!でもあり

そこで、もし、このブログをたまたま見て、えっ! 私や俺と同じ症状なんじゃないかと
思われたレディース&ジェントルメン!

ご相談下さい。

診てみない事には始まらない事かとは思いますが、この症例は
痛む動作と部位に特徴がありますので、まずはお話だけでもどうぞ

ご相談はメールかコメント欄に!
 

にほんブログ村 健康ブログ 東洋医学へ
にほんブログ村

良かったらクリックお願いします♪
 

次回は息吹けば揺らぐよ! 呼吸について考察してみるかもの巻き。