腰痛されど腰痛 ①

2019年10月9日

lowbackpain

慢性の腰痛もちで、たびたびぎっくり腰を起こす患者さん。
今回は座っていて、クシャミをきっかけに腰が曲がらなくなったとのこと。

動態テストでは、後屈よりも前屈で著名に腰仙部の痛みが出る。
膝を曲げながら、なんとか上体を前に屈ませるという感じ。

痛みの部位を確認してもらうと、腰仙部の中央が痛むそうだが
左側屈や少し前屈みにさせて捻ると、右腸骨稜のほうにも痛みが出た。
左右の回旋・右側屈では中央付近の痛み。

下肢などには放散痛もない。

年明けに扁桃炎を罹ったそうで、そこから蓄膿になり現在抗生物質を服用中。
 

問診すると、ぎっくりになる数週間前からわき腹に張った感覚があり
味覚が変だった覚えがあることや、耳鳴りもあることから中医的には
肝胆湿熱の分類になると思われる。

体力の低下を考慮せず、ひたすら筋を弛める鍼を行った所、いつもと違ったのは
治療が終わってから数時間後に余計酷くなり、翌日ベッドから動けないとメール。

鍼正
 

ん? 今回は大腰筋もそんなに関係なさそうだし、起立筋や中殿筋も緩んだ。
手技でハムストも弛めたし、鍼を刺した本数もいつもとそんな変らない。
緩むまで置鍼もたっぷりした ・・・ 何でだろ?

腰痛で厄介なのは、首とか肩とかと違って歩けなくなるほど動作に制限がでる所。

ドーゼのせいにするのは嫌だが、もう1日明けた状態を見たいので待ってもらう。
これは、2日後位からかなり回復するパターンが多いように思うからです。

しかし、今回はまだまだ体が曲がったままで、とてもじゃないが
はい。これで終わりですと言えたレベルではない ・・・

再び出向くと、治療前より腰仙部に著明に彎曲が目立つ。
しかも左多裂筋、腰椎棘突起近傍や仙骨上に " 4センチ位のゴッツイ "
繊維状の硬結 ・・・。  おそらくこいつが原因だと思う。
 

周りが緩んだことで、やっかいな真犯人が現れてきた。

なんか最近良くあるパターンなんですが、症状の重い腰痛の方って
防御壁のように筋が何層にも凝り固まってて、それらを弛めた後に
強烈な深部の硬結にたどり着く事が多い。

それに疼痛回避の短縮痛やエンテソパチーによる伸張痛も両方あるように思うし
パズルを解くように弛めていくので、どうしても治療時間がかかってしまう。

ぎっくり腰が、どっかのツボ数穴で簡単に改善したなんて記事をみかけますが
そんな上手く行ったら良いなと羨ましく思えます。
 

それに治療院なら、時間の壁もあります。

知り合いの先生などに聞いても、症状の重い患者さんは3時間位かかって
施術してしまう場合もあると言いますし、特に整骨院では

どうやって対応しているのだろうか?

この日は、翌日仕事だというのでリスクを優先して、鍼で攻めなかった。

もし、また体がおもくなって活動するのに支障がでたら、回復への道だとしても
患者さんは悪くなったと思うのが真理ですから ・・・。

患者さんの要求するレベルと、こちらの治療経過をしっかり説明できることが
大事ですね。 

この日は手技で調整し、動きを出すように対応。
こういう場合、手技が本当に役立つと感じます。

さきほどかなり良くなったと連絡が入ったので、次回核心部に迫る。
 

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