胆鬱痰擾
胆が疏泄しなくなり、痰熱が体内を乱す証候。
情志が乱れて胆が疏泄できなくなったり
痰が生じて火と化したために発生するものが多い。
臨床症状
・ 驚悸して眠れず、煩躁して落ち着かず、口苦して嘔吐悪心
・ 胸悶や脇が脹る・頭暈・目眩・耳鳴り
考察
不眠・驚悸、眩暈・耳鳴りがあり、舌苔黄膩がポイント
胆が疏泄しなければ気機が鬱滞し、痰が出来て火と化し
痰熱が体内を乱すので胆気が安寧できず驚悸や不眠となり
煩躁して落ち着かない。
熱が胆を蒸して胆気を上へ溢れさせるので口が苦くなる。
胆熱が胃を犯せば、胃気が上逆し嘔吐悪心となる。
胆気が鬱滞すれば胸悶や脹痛となり、痰熱が経脈に沿って上部を乱すので
頭暈や目眩耳鳴りとなる。
治療原則 : 【 清熱化痰・養心安神 】
【 舌脈 】 苔黄膩 / 脈弦滑
【 処方穴 】 肝兪・胆兪・脾兪・丘墟・太衝・行間
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