亜脱臼の診断「現場でなぜ間違った事をしてしまうのか?」
こちらの記事は姉妹サイト「接骨院の開業方法」より、過去の投稿を移転し
接骨院の開業までをドキュメンタリーでお届けした内容となっております。
【 社会人学生篇 】
脱臼の定義において「完全脱臼」と「不全脱臼」があります。
現場で働かれている方ならご存知な話なのかもしれませんが
脱臼の症例って現場で扱う機会ってもの凄く少ないんですよね?
脱臼について講義している先生も、実際に現場にいた時は
2年に1回あるかないかだったといっていました。
またまた、くどいようですが
なんでそんな現場でやらない事を事細かくやるのか! というと
「 国家試験と、いざ現場に脱臼患者さんが来院してしまった非常時のため。」
そしてこの授業で先生がいっていた事で、気になった事がありました。
現場において亜脱臼してますという柔整師がいますが、亜脱臼していたら
骨がテコの作用で固まって動かせませんし、不完全な状態で逸脱しているので
すぐに戻るため、亜脱臼という診断をして治療するのは間違っている。
そういわれて、現場でなぜ間違った事をしてしまうのか?
気になって亜脱臼とは何か調べてみました。
ちなみに、脱臼の教科書上の定義をまとめると
完全脱臼 : 関節面の相互の位置関係が完全に逸脱している。
不全脱臼 : 関節面の相互の位置関係が不完全に逸脱している。
理論上は、関節面の位置関係が少しずれている状態を全て亜脱臼( 不全脱臼 )というそうです。
そこでいろいろ調べてみると
・ 亜脱臼は見た目では判断できないが、動かすと痛みを伴う。
・ レントゲンを撮るのが確実である。
・ 現場では、脱臼・亜脱臼ともに重度の捻挫として対応する。
・ 関節面の変位により周辺組織の損傷が考えられる。
・ 関節面の相互の適合性が悪い場合(大きさや形が違いすぎるなど)に起こりやすい。
結論として、まだまだ勉強不足なのですが
亜脱臼という症状は保険では捻挫の範囲の症例であって
触診では見分けがつかず、肩・顎・膝の関節面で発生しやすく
整形外科等でレントゲンを撮ってもらわないと判断できかねる症状であるということ。
完全脱臼ほど骨折や靭帯損傷と合併している可能性は低い。
もし、間違ったことが書いているようでしたらコメントいただけたら幸いです。
よろしくお願いします。
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