メニエール病の原因解明

2020年9月27日

【 メニエール病 " 犯人 " は耳石片 】

YOMIURI ONLINE ( 読売新聞 ) より引用

難聴や激しいめまいを伴うメニエール病の原因とみられる耳の病変を
大阪市立大の山根英雄教授らが見つけたそうです。

メニエール病は平衡感覚をつかさどる耳の奥の 「 内耳 」にリンパ液がたまって
水ぶくれになり正常な機能が損なわれて起こるとされてきたが、何故水ぶくれに
なるかは解明されてませんでした。

山根教授らは内耳にある

炭酸 カルシウムの塊 ( 耳石 ) から小片がはがれ、液が流れる管を詰まらせるのを
画像診断で確認した。

国の特定疾患に指定されている難病だが、今回の成果で詰まりを除去する
根治法開発や予防に期待が寄せられるとのニュース。
 

山根教授らは、メニエール病と診断された患者12人と病気のない12人の協力を得
耳石 (大きさ1000分の数ミリ・メートル) の入った袋のうち、重力を感知する
「 球形のう 」とその周辺をコンピューター断層撮影法 (CT) で観察。

患者8人で、袋の真下にある直径0・1ミリ・メートルほどの管に耳石からはがれた

小片がたまっている様子を確認した。

病気のない12人と患者4人にはこうした病変はなかったそうです。
 

山根教授は

〈1〉 管の詰まりでリンパ液が内耳の外に排出されなくなり、水ぶくれが起きる。
〈2〉 小片が液の流れを乱し、神経細胞が異常に刺激されめまいが起きる。

と推定。

「 耳石を除去する、より効果的な方法を検討している 」と話している。

メニエール病の原因は、ストレスによる自律神経や内分泌系の失調など諸説あり
これまでは主に薬物治療が試みられてきた。
しかし、山根教授らが発見した管の詰まりなどの物理的な要因は重視されず
あまり調べられていなかった。

> 引用終わり
 

治療法はこれからみたいですが、原因が明確になった事で患者さんの安心に
繋がりますね。

東洋医学では、" 何故その症状が起こるに至ったか " という起因 ( 背景 ) を
重要視して、病状を探っていく手法 ( 弁証論治 ) をとるので

メニエールにはこの " ツボ " という決まったものがないですが、タイプを分類すると
気虚・陰虚・肝火などに分かれ、リンパ液の滞留から水毒として扱われているようです。

また、" 何故その症状が起こるに至ったか " には、精神的要因も含めて考えるので

配穴なんかを調べてみると、肝経と交会する「百会」や、平肝で「太衝」
化痰の「豊隆」、気虚を補う「三里」・「合谷」、寧神に「神門」・「内関 ( 陰維脈 )」。
局所で「聴宮」なんかが使われていますね。 変わった所で「安眠4」なんていう配穴も・・・

おいらだったらとりあえず頚部全部緩めて、「翳風」に深刺多刺。
これでけっこう変わると思うんだけど・・・。

メニエール病にはまだやった事がないのでなんとも言えません。

あしからず。