腰下肢痛勉強会 その10
腰痛という括りで勉強会を進め、はやいもので10回目。
2期目も、あと2回を残すのみとなりました。
今回はすべり症です。
教科書的なすべり症は、稀に先天性があるものの疲労骨折だとか加齢や
歪んだ生活週間などで、「 筋肉 」「 靭帯 」「 椎間板 」などが強度を失い
徐々に前にズレ込んだものとされている。
腰椎の生理的前彎曲に要因を求めたものだが
強度を失ってというのは果たして本当にそうだろうか?
確かに構造的にみれば前にずれ込むイメージがしますが、これだと
コルセットでガチガチに固定するしか方法がないように思えます。
そこで皆さんと 「 どうしてそうなるのか? 」を検証すべくスライドでプレゼン。
題して「 すべり症のすべらない話 」
勉強会ではないので、かいつまんでの紹介とさせて頂きます。
生理的前彎曲って、すべり症の要因となっているものの
その機能面を重視すれば、" 前彎曲があればこそ衝撃や負荷を分散できている " と考えられる。
脊柱の彎曲が「 頭や上半身の重み / 下半身が地面から受ける衝撃 」を緩和し
脳を保護していることは有名ですよね!
この機能を無視して、構造だけに要因を求めるのであれば
前述したようにコルセットでガチガチだとか、筋肉の鎧をまといましょう的な
ゴリマッチョ的な発想で気持ちが悪いです。
それより、「 背骨のショックアブゾーバー的な機能を制限 」している要因が
すべり症の原因と言った方がスマートではなかろうか?
ちょっとわかりずらい言い回しですが
最近ではガチガチになった頚部を 【 頚椎ストレート 】 と表現したりと
腰椎もこれと同じで " 前彎曲が減少したから " こそ!
負荷の分散ができなくなって、腰仙角の構造上仕方なく前に滑ってしまう
と考えるのが妥当ではないだろうか?
そう考えると、おのずと筋の緊張に要因を求めたくなる。
そーだ! そーだ !と思われた方は、座布団のかわりに
自律神経失調気味なおいらにテンピュール枕を1枚恵んでください…。
こんな感じで、本人はすべらない話をしたつもりですが
プレゼンは滑ったかもしれません・・・。( 涙
それはさておき、晴れやかさんの講義では分離すべり症の方が腰痛で来院され
背骨の階段上変形をみれば一目瞭然にも関わらず、他の治療院で
一度も指摘されたことがなかったなんて話がありました。
おいらもセミナーの数日前、腰痛で「 自分、背骨が飛び出ちゃってるんです 」
という20代の男性がおりました。
臀部の関連痛や、放散痛っぽい感じもあるようで、「 背骨が飛び出た 」と聞くと
施術者はヘルニアかと思ってしまう事もありますよね!
この方、灼熱感までは出ていませんでしたが、放散痛もけっこうあり
脊柱管狭窄もやや入っている感じの物言いでした。
でも棘突起をみて、すぐ分離すべり症の事を言っているのだとわかりました。
「 分離すべり症ですね 」 と言うと、「 そうそう! それです 」と
「 病院で言われました。 すごいじゃないですか 」 って・・・
ちょっとカチンとくるではないか・・・。
一応鍼灸師と名乗ったのに、起立筋を触診する際に 「 いい整体師が見つかった 」
と言われ、そうですねーと愛想を振りまきつつ、痛いカッコを何度もとらせました。
だから動態テストは凄く重要なんですね!
実技に関しては、内股の筋肉と腰の柔軟性の関連から手技を紹介し
このあたりの筋連結が参考になるのではないかと思います。
内転筋や大腰筋なんかの調整をごにょごにょと・・・
そして最後は問診のロールプレーイング。
姿勢性腰痛という患者さんの設定で、情報の引き出し方から必要な検査項目の確認など。
他人の説明を客観的にみてみると、スキルアップになりますね。
~ お知らせ ~
3期目の勉強会を開催します。
11月スタート予定。 こちらから募集 してます!
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