ひたすら掘る
ここは粘土質の休耕田。
数年間放置されていたそうですが、雑草がびっちり生えていてかなり手ごわい。
普通にスコップを入れても硬くて、すくえません!!(汗
表層10センチ程は雑草の根っこでカチカチです。
おまけに中は粘土質。畑に改造するにはどうすれば良いか?
経験者の方なら、" 迷わず重機で掘り起こして土を新たに移植 “
というのが、ネットで調べてみると鉄板らしいのですが何事も経験。
資金もありませんし、耕運機を買ったとしても歯が立たなそうですので
致し方なく手掘りで進めて行くことにしました。
バカですので効率も悪いし無駄な体力も消耗します …
リアルマインクラフト状態ですね。
ですが、作業をすれば汗もかくし没頭するとけっこう “ハイ"になるというか
堀進めて行けば行くほど後戻りできなくなります。
そして、ちょっとした達成感があるような錯覚すら得られる風です。
… まだ作物も収穫できるかわからないのに・・・。
見通しが立たない・立てられない未来って不安ですけど「これも一興と決めた事だ!!」
時間と体力を使える間に、なにか残せるものを楽しく作れたら幸い。
というわけで、まずは小さなスペースに、来年(2017) 何か作物を育てられたら良いなと
3m × 12m のスペースを掘ってみることにしました!
スコップで土に切り込みを入れ、ブロック状にしてから取り除く・・・
これをひたすら繰り返します。
土をお日様にあて、風にあて、雨にあて、時に置いてちょっと風化したら
シャベルで粉砕し中の雑草を取り除き、これから作る予定の堆肥と混ぜて
粘土質の土を土壌改良できたらと思っています。
掘っていくと、中には " 葦 (ヨシ・アシ)" の地下茎がびっちりと張り巡っており
こんなに硬い粘土層でもたくましく伸びる植物がいることに感心します。
都会で育った私は、" 葦 " という植物すら最初はわからず
あぜ道を散歩がてら通る、おばさまから教えてもらった位で
葦は、水辺に群生する多年草で休耕田にも多く、近年は水質浄化の作用も注目されている
らしい事を知りました。
調べてみると、葦は成長が早く、大量の養分を吸収する事と関係があるからで
窒素やリンなどの有機物を大量に消費するから、水質浄化に役立つ理由となっています。
しかし、これは畑にとっては都合が悪いのではないか?
窒素やリンなどの有機物を大量に消費されたら、慣行農法では他の作物が育たない・・・
また、別の切り口をみると、葦の茎は中空でそのため土壌へ空気を送り込み
好気性微生物が活動する好条件を作り出すとあった。
このメカニズムこそ、水質浄化の一番の理由とされているらしい・・・。
なんだか面倒くさい話ですが、インフラとしての土壌改良のシステムを検証するのは後となり
まずはどのみち掘って根を切り落とさなきゃ土を返せないので
めんどうくさいに変わりはありませんね!
あとあと、この葦のおかげで作業は尚てこずる事になりますが、なんか利用方法がないか?
詮索してみると葦は漢方や生薬では、根茎を乾燥させて
「 葦茎(イケイ) 」 ・ 「 芦根 (ロコン)」 として扱われている。
今まで植物の現物をみたこともなく、生薬の効能を丸暗記して
自分で飲んでみたり他人に勧めたりしてきましたが、実態なき東洋医学なんて
まさにブタに真珠だったと思うこの頃。
そういう意味では、鍼灸師は漢方の勉強なんてしないほうが良いと思います。
あまりにリアリティーがかけている。というか、まー 東西医療に関わらず
日本でお薬を処方する方のほとんどは、そうなのでしょうけどね(笑
葦茎の効能は、「 清熱生津、止嘔、除煩、消炎、利尿、解毒 」
身体の水はけを良くし、鬱帯した熱や痰毒を取り除くような作用です。
なんかちょっと効能にリアリティーが増したというか、納得できる理由ではある。
せっかくだから、取り除いたら葦を乾かして保存しておこうと思います。
そして、ようやくここまで掘った。
現在、葦を取り除きながら、更に深く掘っています。
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