すぐに役立つ治療のヒント「 ゲートコントロール理論 2 」

適正な圧・動き刺激の入力は、侵害刺激を脊髄レベルで抑圧する


前回は要点だけになっちゃったので、ちっと背伸びして書いてみます。

というのも先日 「 インテック研究所 」 の長谷川先生とお会いしたのですが
セイリンのディスポ針やパイオネックスを使っている方は多いと思います。

その、プラスティックと針の接合部の開発とアドバイズに関わった先生で
言ってみれば産みの親。


SEIRIN(セイリン)パイオネックス 100本入り (SJ-226) (イエロー[針長0.6mm/線径0.20mm])
【メディカルブック】 SEIRIN (セイリン) 鍼灸針 Mタイプ (プラスチック針管付) (SJ-217B) (針長50mm,#3.スカイブルー(線径0.20mm))


普段何気なく消耗しているものだけに、恩恵に預かっていますね。
色々とお話を聞かせて貰って、その並々ならぬ開発者精神に刺激を受けました。


現在、長谷川先生は ” ソマシリーズ ・ ハペシリーズ ” 等

「 微細柔突起 」 を施した 「 皮膚刺激ツール 」 を続々と研究開発中で
一部が 「 インテック研究所 」 で販売されています。


皮膚考学研究所 psoma


ちょうどゲートコントロールの続きを書こうと思っていたので
今回はもう少し詳しく機序などに触れてみようと。

とは言ったものの、末端鍼灸師ごときが1~10まで事細かく説明するなど荷が重いので
資格者さんを対象に、横着しながら書いて行きますのでご容赦を。

わかりずらかったら 「 基礎教育が仕事 」 の学校の先生に文句いってね ♪

こちらの本を参考資料にしました。






痛みなどの感覚は、後根神経節から脊髄に入ってきますが覚えていますでしょうか? 
Rexedの 層板。 脊髄灰白質での後根繊維の終末です。

Rexedの層板 脊髄灰白質での後根繊維の終末

分類 役割
Aα 【 Ⅰ群 】 求心性 ( 筋紡錘伸張動的感受Ⅰa ・ 腱紡錘Ⅰb )
遠心性 ( α運動にゅーろん )
Aβ 【 Ⅱ群 】 触圧覚 + ( 筋紡錘伸張静的感受 )
Aδ 【 Ⅲ群 】 温冷覚 ・ 局在が明瞭な一次痛 / 原始的触(庄)覚
高閾値機械受容器
C  【 Ⅳ群 】 温痛覚 ・ 局在が不明瞭な二次痛( 内臓痛含む )
ポリモーダル受容器


詳細は上のテーブルを参照して頂いて、 までの
決まった部位に Aα Aβ Aδ C は終わっている。

そしてこっから更に、異なった感覚ごとに 「 別々のルート 」 で、脳まで
辿っていく訳ですが、求心性の侵害受容繊維の痛覚は  と C でした。



「  はⅠ板Ⅴ板 」 / 「 C  はⅠ板Ⅱ板 」  に
終わっていますね。


その後、Aδ C ( Ⅲ ・ Ⅳ群繊維 ) は Lissauer 路をいくつかの髄節分
上行・下行して

Lissauer路とRexed


辺縁核と膠様核でシナプスを形成。 こっから二次感覚ニューロンの軸索が交差して
脊髄視床路 ( 一部網様体路 ) を上行し、視床の3次感覚ニューロンから
体性感覚野に連絡します。

( 画像クリックで大きな図が開きます。 )


脊髄視床路 


そして痛みは脳が認識します。


だからこそ、情動や思いこみなんかも作用して複雑なプログラムになってるのだろうけど

体性感覚野でのシナプス伝達って、他のニューロンによって刺激されたり
抑制されるのが特徴的です。


わかりやすいのが、抑制性介在ニューロンだよね!


これが痛覚を抑制すると言われる 「 ゲートコントロール理論 」 の根拠みたいな
ものですが、もう一度簡略された図をみてみましょう。


ゲートコントロール理論


前回、Aδ や C 繊維の興奮を Aα や Aβ が凌駕するって事を覚えておくのが
ポイントって書きました。

今度は脊髄の介在ニューロンが、具体的にどこで抑制するのかみてみます。


ゲートコントロール 脊髄介在ニューロン


上は、  から適切な ” 入力 ” があると、Ⅳ板の抑制性介在ニューロンを
刺激して、Ⅳ板の抑制性ニューロンが更に、Ⅰ板 と Ⅱ板 に入ってくる。

と C の脊髄視床路への入力を通せんぼしちゃう図です。

Aα 繊維には、筋を遠心性に支配する α運動ニューロンと 求心性のⅠa Ⅰb
がありました。


Ⅰb は Golgi 腱器官からの求心性繊維で上の図とは直接は関係ないけど
Ⅰa は筋紡錘から求心性に向かって、α運動ニューロンに接続したり

抑制性介在ニューロンを介して拮抗筋を抑制 ( 伸張反射がわかりやすい ) 
しながら、一部は Clarke 背側核に終わり

脊髄小脳路を通って 「 無意識的な固有感覚 」 を伝えます。


脊髄小脳路


つまり、筋肉の伸張感受や位置覚 ・ テンションに関与 = ” 運動 “


だから Ⅰa からの入力を上手に活用してあげると、痛みを緩和しつつ
筋緊張を緩めたりできる。 

PNFやMET、操体法などにはこうした手法が含まれていて、型をなぞっても
効果がある素晴らしい手法なんです。 … ただし



「 消費者でいる間は、与えられた中でしか判断できません。 」


どういう事かと言うと

手技も一緒で、効果の仕組みに目を向けないと施術もできない訳です。

それで理屈を理解してしまおーと、調べ始めた訳ですが
末端がこれをやろうとすると実にめんどーでして

けーっこー、コケコッコーな時間を浪費した。

 


(;゚Д゚)!



なので勉強会を開催して、その時に得た キモをシェアして 時間を回収しようと
企んでいるのですが、興味のあるかたは是非! 勉強会へ …

だって TIME IS MONEY   キモって高いでしょ! ウナギとか最近特に。 


その点、長谷川先生が開発された 「 微細柔突起 」 はキモというより 点点 だらけ。

そこから発生する微振動を 「 皮膚刺激 」 に活用するツールでして

ハペ 微細柔突起 @皮膚考学研究所 

実験では突起の形状とピッチを変えることで、Aδ / C へ選択的に効果があることも
大学や研究機関のデータが実証しているそうです。  

ここが凄い!

これって針の刺激とも違うし、 という事は鍼灸師でなくても扱えます。
しかも貼ったまま置いておけるし、そのまま運動させたら尚更効果的です。

「 ゲートコントロール理論の仕組み 」 を理解して活用すれば
先生方を助ける 「 役立つアイテム 」 となりますね!


【 刺さない痛くない針の研究と開発! インテック研究所 】



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