
前回、痛みは 『 脳 』 ではじめて認識されるものと書きました。
では、 『 痛みの重要な役割って 』 何だと思いますか? ” 2つ ” あります。
1つは怪我などをした場合に、炎症を起こさせて組織を修復する役割。
炎症を起こすことで、白血球・リンパ球などのいろいろな物質を総動員させ
損傷した組織を修復します。
そしてもう1つの役割が、組織の修復期間中に体を動かさないよう
『 痛みを出して 』 警告する役割です。
せっかく組織を修復しているさなか
またむちゃをされたら、新たな二次災害を引き起こしてしまいますよね!
それを防ぐ警告としての役割が 『 痛み 』 にはあります。
ではどうやって壊れた組織は痛みを知らせるのか?
この時、細胞からは痛みを知らせる 『 発痛物質 』 が放出されています。
発痛物質は、筋肉・靭帯・臓器・骨膜・脳膜など ・・・ 体の至る所に存在している
神経の受容器 (レセプター) で感知され、その情報は背骨の中にある脊髄神経を
通って脳に伝わり、最終的に 「 痛み 」 として処理されるようになっている。
「 速い痛みと遅い痛み 」
「 痛み 」 にも種類があることをご存知でしょうか?
ひとえに 「 痛み 」 といっても感じ方は人様々で、我慢強い人もいれば過敏な方まで
感覚的にも異なっていますが、大まかに分類すると痛みには
① 鋭い痛み ② 鈍い痛み の2つに分類することができます。
異なった痛みの情報は、脊髄内を別々のルートで通ります。
「 図:東洋医学研究所より 」
ひとつは Aδ ( Aデルタ ) 神経線維が通る、新脊髄視床路と呼ばれるルートで
もうひとつが C 神経線維の通る 旧脊髄視床路というルートです。
Aδ 神経繊維は鋭い痛み (急性) を伝えるのが特徴で、ぎっくり腰の瞬間や
火傷した瞬間に感じる強い痛みを伝えます。 この痛みは 「 ここが痛い! 」 と
本人がはっきり自覚できるのが特徴です。
一方、C 神経線維が伝える痛みは、ぎっくり腰を起こした後から感じてくる痛みや
火傷してからジワジワと感じてくる 「 鈍~い痛み 」 (慢性) を伝えています。
では、「 凝り 」 というのは
① Aδ神経線維 ② C神経線維のどちらが伝えていると思いますか?
「 凝り 」 は漠然とした痛みに分類されます。
ほとんどの人はこの辺が 「 凝る・重い・だるいなど 」 と漠然とした表現をされます。
これは、ぎっくり腰や火傷の瞬間に感じる鋭い痛みではありません。
ということは、普段感じている凝りや痛みには ② の C神経線維が関わっている
ことが分かると思います。
怪我をしてすぐに感じる痛みは急性痛で、急性痛は怪我をした状態で安静に
していないと新たな組織損傷を起こすため 「 動くな! 」 と警告信号を
脳へ送っている役割があります。
これを伝える神経は Aδ で、体を守るために必要な感覚とも言えます。
これに対し慢性痛は、組織損傷がさほど強くない状態や
” もうとっくに改善していてもおかしくない時期 “に 『 まだ痛みが続いている状態 』
西洋医学では慢性痛に対し、一時的な痛みを抑える薬以外あまり手段を
持っていないのが現状で、実際、接骨院や整体・鍼治療を希望する患者さんの8割が
慢性症状に悩んでいると言っても良いかもしれません。
そうでなくても、普段から凝りに悩まされている人は大勢いらっしゃいます。
でもちょっとまって!
改善していてもおかしくない時期に、まだ痛みがあるなんて
なんか変じゃないですか?
次回は 凝りが何故起こるか? 考えてみましょう!



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