施術に役立てる古武術ハック
前回触れた「 古武術の膝抜き 」動画。
ちょっとした身体操作で思わぬ効果を生み、不思議に見えるのも魅力的でした。
「 温故知新 」って、どこかマニア心をくすぐる響きでして
鍼灸の古典なんかはそうとうマニアックです。
とっつきづらい古典を、現代にどう役立てるか?
素材としては素晴らしので当然新しいスタイルや価値を生み出すでしょうし
そのためにはわかりやすいものでないと広く認知はされません。
もしMrマリックさんが、古武術をやっていれば今頃きっと
“ 超武術 " って、言ったかもしれない!
なんだかおいらも無性に「 超 」を付けたくなってきた。
・・・ いかりや超長介 (・∀・)。 さあ次イッテミヨー
身体操作には種も仕掛けもあるから「 施術 」にだって応用が利きます。
「 膝抜き( 膝を抜く ) 」
この動画は、膝を抜く感じがわかりやすく
脚を 「 よっこいしょ 」 って持ち上げるのではなく、体幹主体で引き抜いています。
背筋をスットさせて、泥棒が抜き足差し足で歩くイメージです。
どうでしょう? 普段と違った筋肉を使っている感じがしませんか!
みなさんなら、どう施術に活用するか?
例えば腰痛で、足が棒みたいに突っ張って歩いている人。
また、脚が前に出しづらいなんて時に、「 膝抜き 」みたいな動作を
サポートしてあげると効果的な事があります。
患者さんって 「 痛まない格好 」を探して動いていたり、今まで本人が
積み上げたキャリア ( 使ってきた身体の癖 ) ゆえに
動きがギコチなくなって痛む動作になってしまっている場合もある。
慢性痛なんかは、ほとんどそうかもしれませんよ。
かといって「 インナーマッスルの大腰筋 」 とか、骨盤の開きがなんちゃらと
説明したって、患者さんはなんのこっちゃ?って話です。
だから意図的に、今まで使っていないような動作を、身体に感じさせてあげる ♥
ハァ ハァ
特に 「 膝抜き 」みたいな効率の良い動きをサポートしてあげると効果的です。
「 動きの癖を変えてみる = 脳トレーニング 」
最近流行の、「 ロコモティブシンドローム 」についてですが
ロコモって 「 整形外科学会 」からの新しい概念としての啓蒙らしいけど
今までさんざん膝痛の患者さんとかにリハビリと称して
なんでもかんでも 「 大腿四頭筋 」を鍛える運動を推奨していた印象がありますよね!
今更、あれって何んだったのって患者さんは思いませんかね?
はやく現場に浸透すると良いですね!
そういった意味でも、操体法やPNFなどの運動療法は効果的ですし
こうしたサポート運動は、施術後の「 転倒予防 」にもなります。
結果的にですが、足腰を緩めるような調整をすると
身体のバランスは一時的に変わります。
だから患者さんの歩幅も、「 今までの感覚と異なって 」歩くと躓いたり
階段を降りる時に踏み外しそうになったりし易い!
この事に注意(気づいている)されている施術者ってわりと少ないと思いますが
せっかく施術したのに転ばれちゃったら YOU は SHOCK!!!
「 愛で廃業が落ちてくる ~ 」って歌あったよね。 世紀末っておそろしい ..
目をつぶって歩けば意識しやすいですが、身体は地面と足裏からの接点の情報をもとに
姿勢制御で「自分がどんな状態にあるのか」を、深部感覚を通して「 脳 」に
フィードバックしていますけど、通常は目からの情報と統合されて微調整していますよね。
だけど、体を緩めるような施術の後なんかは、深部感覚とベッドから起きて
立ち上がった時に眼から入ってくる情報とが、まだ脳で統合されずに
馴染んでいないって事も考えられると思います。
だから運動として出力されるときに、あれっ! つまづいたったとか …
これは 「 脳 - 身体 - 心 」 の治療室。 カイロプラクティックの守屋先生の
講演を聞いていて、ムムム? って気がついた事なのですが
おいらの解釈が大いに間違えている可能性もあります。 ((((;゚Д゚))))
守屋先生は 「 頚 – 眼反射 」 を例に、ご自身の治療でブログに
機序にも触れていますので、皆さん勝手にお考え下さい。
治療のヒントを頂くのにオススメですよ。
又、いずれにせよ前もって患者さんに説明と運動してあげると、親切でしょ?
古武術を何に役立てるか?
それは勿論 ・・・ 患者さんからの点数稼ぎ ♥
明日から使えるかもしれない UNITE の古武術ハック でした。
えっ? 患者さんがセルフヒーリングを覚えたら困る?
大丈夫! 鳥さんは、最初にみたものを親だって思うらしいけど
人間はせっかく説明してもすぐ忘れちゃいますから!
それだけ本人に自覚が芽生えないと、認識を変えるのって大変って事なんですね。
ちゃん。 ちゃん。
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