交通事故におけるムチ打ち症
こちらの記事は姉妹サイト「接骨院の開業方法」より、過去の投稿を移転し
接骨院の開業までをドキュメンタリーでお届けした内容となっております。
【 社会人学生篇 】
頚部損傷の「ムチ打ち症」について、授業で興味深い話。
交通事故でよく耳にするのが「ムチ打ち」という言葉。
医療現場では、停車時に後方から追突されたもので
自分で追突して発生したものは「ムチ打ち症」とは言わないそうです。
何でもかんでも「ムチ打ち」だなんて言ったら
「 無知ウチ症 ( 京都弁 )」と言っているようなものかもしれませんね。
きをつけます。(笑
複数骨折を、複雑骨折だと一般の方は言い間違えるようですが
追突含めた交通事故で 「 ムチ打ち症 」 になったと言う話は良く聞きます。
講義して下さる先生が、救急医療の現場に携わったことのある先生で、毎回話が面白い!
日本には、ドクターヘリが少なすぎ!
日本のドクターヘリは、朝8時半 ~ 日が暮れるまでしか飛ばないし
日本国民が毎年200円払うだけで日本全国に設置できるのに
政府はそれを理解していてやらない。・・・ 等
けっこう際どい話をしてくれて、まるで医療業界の 忌野 清志郎
みたいなロック魂な先生です。
ムチ打ち症はX線による画像診断検査では、解剖学的変化は診られず
本人の訴え ( 自覚症状 ) によるものだそうで
ほとんどのムチ打ち症は、保険適応期間 ( 2~3ヶ月 ) 内に
痛みは消失するらしい。
ムチ打ち症だからと言って、本当に鞭で打たれる変わった趣味をお持ちの人も
いるかもしれませんが、あくまでも鞭を打つ手のしなりのように
頭部が衝突の際、前方へつんのめった後の反動で戻る時、頚部の筋や靭帯に
負荷を引き起こした症状のようです。
骨のずれや圧迫があれば、それはムチ打ちといわず違う病名になるわけですね。
もっとも頸椎損傷があった際は、 C4 を境に C4 より上で呼吸機能が停止。
第四頸椎 ( C4 ) より下では呼吸機能があっても、横隔膜神経が
損傷している可能性がある場合には腹式呼吸のみ。
といった状態。
頸椎損傷がなく、ムチ打ち症の場合だと C6 付近に針を刺す等の刺激を与える事で
星状神経節ブロックと似たような効果や、トリガーポイントの緩和として有効とのこと。
この間、触診の勉強会に参加して色々教えて貰いました。
交感神経をブロックして副交感神経を促進すると、血流が良くなったりするそうですが
頚肩部の筋肉が原因であれば、ストレッチを加えたりほぐしたりする事で
ムチ打ち症の痛みが緩和されるケースは良くあると、風ある林整骨院の先生。
ホームページをみたら、臨床レポート に詳しく書いてありました。
ちなみに、柔整師のできる事って局所の安静時における痛みの緩和なので
それ以外の治療の選択肢となると薬物療法になるそうです。
あと、学校の先生が言ってましたが、交通事故の保険料欲しさに過剰に通う
患者さんがいるそうで、そのまま通わすと保険の不正請求で柔整師が
逮捕されることがあるから注意するようにとおっしゃってました。
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