野口晴哉の究極と、至高のフェルデンクライス その2

2019年10月13日

野口晴哉の究極と、至高のフェルデンクライス

「 医療とは自然治癒力にあり 」 by ヒポクラテス

この " 言葉だけを “ 啓蒙する人は多い。

では、具体的にどうやって引き出すのか?

そうなると、経済学者に世界一の金持ちがいないように
又、評論家がスポンサーから収入を得てゴシップを語るようなものとなる。

つまり、リアルさに欠けるのだ。

これに対し、どう生を全うするかの視点からその唯一のメソッドを

活元運動 」 に見いだしたと思えたのが、野口晴哉さんだった。

前回 (その1) のあらすじ ・・・

「 活元運動 」 にスポットを当てるに至ったのだが
この動画のように、一見不可解で理解しがたい傾向がある。


 

彼は早々に、「 治療という行為を捨ててしまった 」 経緯があるそうですが
どんな人物だったのだろう?

「 整体 」 という言葉が普及したのは、野口晴哉さんからと言われている。

今では街中に整体の看板を見かけますね。

・ マッサージ ・ 矯正 ・ ツボ押し ・ バキバキ系

なにかと都合良く解釈されるのが、現代の整体ですが
一般的な認知のされかたは、上記に羅列した具合です。

はて? 良くわからない整体ですが、本来はどういった趣なのか?
彼の著書を読むと、本質がみえてくる。

直感的にわかりやすく、健康や治療に興味がある方は
一読される事をオススメしたい。

古さを全く感じさせず、読み返す度に発見がある。

一節をとりあげてみます。
 

丈夫な体をつくる方法 / 大脳運動に於ける、筋紡錘・腱紡錘の作用

体には意識してやめようとしても、やまない不随意緊張部分がある。

この筋緊張が筋紡錘から絶えず大脳へ信号を発するので大脳は休まらない。
その休まらない大脳の反映が、又筋の不随意緊張となって現れる。

最初の不随意緊張は疲労の為に生ずるか、大脳緊張の脱力不能による
運動失調の反映か、そのどれであっても次の不随意緊張を誘導することは同じである。
その為体を弛めようとしても意識的努力だけでは弛めることは難しい ・・・

或る姿勢に、或る大脳の活動方向がある。
悲しみの姿勢、考え込む姿勢、ガッカリする姿勢のあるのもこの為。

体癖と感受性が関連のあるのも、この辺に何か関わっているのであろう。
 

このような一節が随所に綴ってある。

また、体の癖による傾向をまとめ上げた " 体癖論 " など
彼の才能はハッカーであれば、まちがいなくウィザード級。

この時代に凄い事に着目しているなと、未熟さを思い知らされます。
 

そういえば、フェルデンクライスさんもこの世代でした!
手技療法ってこの世代に、著しい発展を遂げたのでしょうか ・・・

そのおかげで、UNITEの手技 ( Transmit Wave ) 理論を構築する際に
凄く参考にさせて頂く事ができた訳だし、PNF を学ばれている方なら

しっくりくる内容だと思いますよ。

例えば、姿勢を良くしましょう! と言われたら

「 皆さんピンと背筋を反らすように、背筋を伸ばす 」 と思われますが

この行為が既に緊張によるものです。

リラックスした状態で良い姿勢になっているとは言えません。

また猫背のような不良姿勢というのも、無意識のうちに
行ってきた習慣的動作や、偏った体の使い方の蓄積された形態と言えます。

特に慢性痛などは、習慣的動作から凝りへと移行し
次第に痛みを引き起こしたケースがほとんどですね。
 

これらを緩和させたいが為に、マッサージや整体・鍼灸などの施術を行いますが

本質的な改善というのは、本人の中の自覚による処が大きい。

鍼で痛みを取ったり、マッサージで筋を緩めたりしても
他人から施された事にはかわりません。

また、医療に携わる者がいくら理論や概念を捏ねくりまわそうが
施術者本人に体感体得できないものなら、それも自覚なき治療行為かと …
 

医療の理念とは裏腹に、誓いなんて既に破られまくっているのではないか? 

「 言わなきゃ良かった by ヒポクラテス 」 とでも言おうか …

特に東洋医学の経絡なんか、実感持って治療されている方って …
口が裂けても言えませんね。 だって … ね!($)  困るでしょ!

0(`・ω・´)=〇
 

野口晴哉さんが、生涯こだわり続けたことは

「 人間の裡 ( うら ・ うち ) にある、自然 」 だそうで

これは、うちなる欲求を自覚することのできる身体感覚の育成でした。
 

案の定長くなったので、次回 に続きます。
 

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