たかが喉仏、されど喉仏
火葬に立ち会った事のある方でしたら、※ 拾骨する際に( ※ 箸渡しとも言われます )
係りの方から 「 仏様の形をしている( 喉仏 )が " これ " です 」 と
説明を受けた事があるかと思います。
喉仏(のどぼとけ)と言えば、ツバを飲み込むときに上下する
喉頭隆起(こうとうりゅうき)の事を指し示すが、軟骨なので実は火葬すると消失してしまう。
では、この仏に見立てられた骨とは?
火葬後、仏に見立てられる骨は 「 背骨の第二頚椎( 軸椎 )」 であり
喉仏 ( 喉頭隆起 ) があった位置とは異なっています。
この第二頸椎 Axis( 軸椎 )には、歯突起 Dens があるため上方から眺めると
確かに人が座禅しているように見えなくもない。
いつの頃から習わしとして定着したのか? 定かではありませんが
喉仏の 語源・由来事典 によれば
喉仏は、元 「 喉骨( のどぼね )」「 結喉( けっこう )」 と呼ばれていたそうで
その形状が座禅をしている仏様の姿にみえる事から、火葬後
喉仏が残っていると 「 生前良い行いをしていたと 」 故人を偲んだとあります。
解剖学を習ってからは、火葬に立ち会う度にこのセレモニーの度に
突っ込みを入れたくなりますが、TPO をわきまえないと嫌われちゃいますし
生前良い行いをしていた人が、骨の様子を見られて
骨粗鬆症やカルシウム不足まで判明してしまうのはバツの悪い感じもします。
是非とも焼かれても丈夫な骨で、喉仏として残って欲しいものと思うが
「 良い行いとの因果関係 」までは定かでは無いと、喉仏の語源・由来にオチまで書いてあった。
世の中こうした記事を書いているブログがけっこうあって
「 のど仏と軸椎・美しいウソ 」 という素敵なタイトルがありました。
誰にも迷惑の掛からない嘘なら、故人を偲ぶその気持ちは美しいと思います。
そして、火葬後の骨をみていてふと思ったことがある。
たまたま大腿骨などの長い形状の骨が、形状のわかる範囲で崩れており
歪んでいる骨ってないのではと気になった!
良く、O脚とかって、骨が曲がっているとイメージをもたれている方も
いると思うのですが、火葬後の骨をみると一つ一つの骨自体は凄く正常というか
長短大小あるものの、模型に近い形状。 というか、模型がレプリカですものね!
ですので、リウマチのような病気はわかりませんが、極度にO脚の方でも
焼いたら骨は彎曲していないと思いますよ。
ということは、筋肉の使い方や癖によって関節面に捻じれや
歪みが生じた結果、O脚や猫背などの姿勢の歪みとなって見えているだけだなと。
そう考えると、筋肉の連動に目を向けたアプローチが
症状の緩和や、姿勢改善につながるとおのずと見えてくるものです。
良かったらクリックお願いします♪
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません