画期的! 似田敦の 「 中医人体構造モデル 」
以前、こちらで取り上げさせて頂いたblog「 現代医学的鍼灸治療 」
そこで公表されている 中医人体構造モデルの解釈 が素晴らしいので紹介。
画期的、いや革命的と言ったらおおげさでしょうか?
これ以上簡潔で、合理的に中医人体モデルを説明しきった図を私は知りません。
詳しい解説はこちらを参照に! ( 初学者の方こそお勧め )
「 古代中国人の考えた消化管構造 とくに脾・腎・膀胱について 」
「 古代中国人の脳と頭蓋の認識」
「 古代中国人の肝の認識 」
「 中医学にみる腎・膀胱の機能と排尿障害 」
「 肺の宣発粛降作用について(改訂モデル) 」
「 東洋医学での皮膚・皮下組織・筋の概念(改訂版) 」
「 気虚・陽虚・血虚・陰虚の考え方 」
東洋医学( 中医学 )で大前提とされるのが " 臓象学説 " や " 陰陽論 "
といわれる人体の生理現象の捉え方。
このシステムをもとに、疾病の予後と治療を扱うのが 東洋医学( 中医学 ) になると
思いますが、その複雑さと新たな概念の獲得にめちゃくちゃ苦労すると思います。
とにかく中途半端というか、全体的に辻褄を合わせて考えれるようになるまでが
超ーめんどくさい。
難しいのが好きな人には「 壮大なミステリー小説 」を読み解く感じで
魅力的な事かもしれませんが
すこし勉強された事がある方なら、そうした取り留めのない「 迷い 」を
酷くとっつきにくく感じるかもしれません。
そういう方は、この 「 中医人体構造モデル 」の解釈で
すっきりすると思います。
というか早くすっきりしたほうが良いです。
おいらも勉強中の身で、『 鍼灸は残るが、鍼灸師は残らない 』と囁かれる中
つかう使わずは別として " 大前提 " を身につける事が、鍼灸師として
生き残ることになると思い、ブログで 「 臓腑弁証 」 を取り上げるようになりました。
病院などで処方される日本の漢方薬(保険可)は、既にそうなっている感じがしますね。
西洋医学を学んできたお医者さんは、東洋医学的観点から漢方薬を処方しない場合が多い。
というか、(※ 学んでないからできない = そんな時間がない)ので仕方ないです。
でも意外と患者さんはこの事を知りません。
似田先生のブログにはこんな一節がありました。
現代においては、古代中国医師の自然観察姿勢を忘れ、古典を六法全書のように
考え疾病に対処しようとしていると …
おいらは臓腑弁証を覚えるのに未だに四苦八苦してますが、そもそも
中医人体構造モデルを理解して成り立つ治療システムが " 東洋医学 " なのであって
覚えて使って説明できるレベルになったら異論も唱えられるのではと考えてきました。
なにより、こういった解釈が今までずっと出てこなかった方が " 不思議 “ で
未熟なおいらが言うのもなんですが
実は根底では東洋医学を理解していない人がほとんじゃないの?
と思うのである。
似田先生は、ブログタイトルにあるように 「 現代医学的鍼灸治療 」 が専門。
そこから中医人体モデルが提案された事がイノベーションと思いませんか?
何十年だか何百年だかわかりませんが、今までずっと変わってこなかった
中医人体の構造モデルと解釈です!
これ、鍼灸業界や教育機関で取り上げるべきだと思います!
権限をお持ちの方が読んで下さいましたら、どなたか取り上げて頂けませんか?
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