末端鍼灸師の気になる症候群 「 味覚性発汗 」

2016年8月31日

ビタミンCがたっぷり含まれた柑橘類。  あー酸っぱッ \(◎o◎)/!

大好きなのですが、ひとつ気になっている事が ・・・

食べると、頭や顔から尋常じゃないホド汗をかくのです。
皮をむくだけで発汗してくる事もある。

なんで? 滝のような汗なんですけど…

同じく柑橘類で発汗するお友達がひとりいるのですが
気になって調べてみた。

どうやら 「 味覚性発汗 」 と言うらしい。
たしかに激辛を食した時の感じに、似ている気がします。

今まで、アロマオイルのグレープフルーツがむくみに良いとか
ダイエット効果があるからと、そんな情報に因果関係があるのかなと
思っていたのですが

酸っぱい成分に反応した 「 味覚性発汗 」 だったとは! 

ちなみにアロマオイルを扱ったサイトに書かれている
やせる香り成分というのは、ヌートカンとリモネンだそうで

「 交感神経が刺激を受けるため、UCP の分泌が促進される 」 との事。

はて、UCP ってなんだ?

えらく専門的な内容では … 面倒くさくなる予感がしてきましたが
褐色脂肪細胞のミトコンドリアに存在する蛋白質の事らしい。

褐色脂肪細胞と言えば、「 肩甲骨を動かすと何故痩せるか? 」 の

ゲッタマン式体操 で取り上げられていたりと、脂肪を燃焼し
エネルギーに変える性質を持った細胞だそうです。

首周り、肩甲骨周辺に多い細胞らしいから肩甲骨とその周りの筋肉を
なめらかに動かす事でダイエット効果があるんだって。

そして UCP とは、何じゃて事ですが
ミトコンドリアを水力発電に例えたサイトの説明がわかりやすかった。

要はATPが身体に十分に存在するとき ( 運動量が少ないとき ) は

電力が余っている状態だから、タービンと発電機であるATP合成酵素は
懸命に働く必要がなくて

貯水池 ( 膜間スペース ) に、水 ( H+ ) がたくさん貯えられている
状態だからこれ以上の水 ( H+ ) を貯めることができない。

だからグルコースや脂肪酸もなかなか分解されないが

放水路の役割を担う UCP が、貯えた水 ( H+ ) を放水してあげる事で
エネルギーを消費できるようにするとの事。

そうすればダムの貯水量 ( 膜間スペースのH+ ) が減るので
グルコースや脂肪酸がどんどん分解され、水素イオンが (H+) 次々に生成される …

どうやらATP合成酵素を通さずにH+の濃度差を解消することが UCP の味噌って
事らしい! 楽してダイエットというのは、こういう事だったのか …

アロマセラピストさんは、こういうの勉強するのか? 大変だなこりゃ。 

備忘録的にまとめてみましたが、このサイトの説明で笑えるのが

「 但し、褐色脂肪細胞の出現は僅かで個人差もあり大きな効果は期待できない 」
「 脂肪酸をたくさん燃焼させるには運動をするのがベストだと思います。 」

との事。 ・・・ そりゃそうだ。  (n‘∀‘)η

深呼吸してスーハースーハーしたほうが、よっぽど効果的なようです。

私のように柑橘類で発汗すると、初対面の女子に気持ち悪がられるかもしれない! 
と思う方の為に、トリビアできるようにまとめてみますた。

そういえば、グレープフルーツなどに含まれるフラノマクリン類が

肝臓で異物代謝に関わる 「 水酸化酵素シトクロムP450 」 を阻害するので
高圧剤や高脂血漿なんかのお薬が効きすぎて、相性が悪いという話は有名ですが

お薬を飲まれているおばちゃん連中には、こういう話もかっこうのトリビアに
なるのかもしれませんね。

個人的には、お薬を一生服用して、肝臓の解毒に毎度負担をかけるほうが
よっぽど不健康だと思うが

こういった方々へ、殺さず生かさずの範囲で効力のある薬を処方するのが
儲かる秘訣って事なんでしょうね。


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