腰下肢痛勉強会 その3

2019年10月7日

今回はボディマッピング。

触診スキルの向上と、筋の重なりを立体で捉えることが目的です。

このスキルを獲得すると 「 どこをどうやって調整しようか? 」

施術イメージが膨らみやすくなります。
 

これは筋連結を意識した連動操作もそうですし、当然マッサージにも役立ちますね!

マッピングするとなると、普段触っているのに腸骨や肋骨が意外と触れないもので
描くとなれば、漠然としたイメージだったことに " 皆さん戸惑っていました "


 

『 イメージできることしか実現できない 』

こんな言葉があるそうです。 施術においてもあてはまるのではないでしょうか?

筋ユニット( 連結 ) や連動をイメージするのは、『 調整 』 という言葉が示すよう
体全体のバランスを考える上で、必要不可欠ではと思っていまして

特に 『 歪み 』。 このキーワードは「 整体 」 では殺し文句のように
使われている感じがしますが、じゃあどうやって歪みを整えます?

ここに対しても、色々と考え方があるのでしょうが
骨盤もまともに触れないのに、ズレがどうだとか言えたものじゃないと

個人的には思います。

また、UNITEで扱う施術のように、筋の連動を意識する場合には
この触診スキルが大いに役立ちます。

筋の走行と作用、協同筋など触れながら認識すると、2次元のテキストで
覚えるよりもずっと頭に入るし、手技の発想を豊かにする手がかりとなる。

今回は体幹の回旋ユニットに関係しそうな筋を、体表から触れられる範囲で
マッピングして頂きました。

( 多裂・腹横、内腹斜、外腹斜・腰方形筋・広背筋・腰背筋膜など )


 

例えば、腹横筋・内腹斜・外腹斜の重なりや方向性、筋連結として協同筋の作用。
それらが施術時においてどう関与するか?

これをイメージできるようになるだけでも、施術に " 意図 " が感じとれるようになります。

「 どうやって調整しようかな・・・? 」

この " 意図 " を " 自分で考える " から " 治療行為 ” と呼べるのではないでしょうか?

勉強会では、触診後に施術を習得することで
よりイメージを明確にし、施術を構築する上で役立つと思ってやってみています。
 

 

痛いところをただ揉む … 腰痛ならこの施術 …
このツボが効く、ただそこに鍼を刺す …

これで治るんだったら苦労しないですよね!

特に腰痛や五十肩など需要の多い “ 筋の関連痛 " って
その場で多くの結果を求められる、「 ごまかしのきかない症状 」 

ではないでしょうか?

1週間~1ヶ月の治療期間、または安静期間が必要なんていったら
ほとんどの方は何もせずとも、ある程度回復するものだと思いますが・・・。
 


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