肝火上炎
肝鬱などで鬱滞した気が 火 と化し、熱邪が肝経を上逆したことによって起こります。
臨床症状
・ 頭暈や頭の脹痛、重痛・顔や目が赤い・口苦や口乾・イライラして怒りっぽい。
・ 不眠、あるいは寝ても悪夢ばかりみる。
・ 脇肋部の灼熱痛・便秘・尿が黄色。
・ 耳鳴り・耳内が腫れぼったく痛み、酷ければ膿がでる。
・ 吐血・衂血( はなじ )
・ 月経は周期が早く月経過多となることが多い
考察
肝脈の巡行する頭・目・耳・脇に実火の症状が現れるのが特徴。
火の性質は炎上なので、肝から発生した肝火は経中を上がって
頭や目に至り、絡脈に気血が湧き出るようになると頭暈がしたり
頭が腫れぼったく痛んだり、顔や目が赤くなったりラジバンダリ!
気血が壅滞( ヨウタイ=ふさがる )すれば脇肋部に灼熱痛がでます。
肝胆は表裏経なので、肝熱が胆経に伝わると胆気が経中を上がって
溢れ口が苦くなる。
また、火熱で津液が焼かれると口乾となり、津( 水分 )を消耗すれば
便秘や尿が黄色で濃くなります。
肝の性質 ( 条達・柔順 ) が低下すれば情緒も乱れ、イライラや怒りっぽくなり
火熱が体内を乱すと神魂 ( 精神 )が落ち着かず、不眠となったり悪夢をみる。
足少陽胆経は耳内に入るので、胆熱が経中を上がって壅滞すると
潮騒のような耳鳴りや、紅く腫れて熱痛となったり酷ければ爛れて化膿。
絡脈が焼かれて傷つき、血が妄行すれば吐血や衂血となる。
こんな感じでしょうか・・・
治療原則 : 【 瀉肝清火 】
【 舌脈 】 舌色紅・苔黄色 / 脈弦数
【 処方穴 】 風池・陽陵泉・太衝・侠谿・厲兌
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