肝陽上亢
水不涵木 ( 腎陰が肝を滋養できない ) となって、肝陰が不足し
肝陽が偏亢した証候。
肝腎陰虚のため肝陽が潜めなかったり、あるいは怒り・焦りの感情で
火が体内に鬱し、少しずつ陰液を消耗したなどにより
陰が陽を制御できなくなっている。
臨床症状
・ 眩暈・耳鳴り・頭目が腫れぼったく痛む・顔や目が赤い・目のかすみ
・ イライラして怒りっぽい・心悸・健忘・不眠多夢
・ ゲップ・口渇・咽乾・盗汗・大便乾結
・ 腰膝だるく力が入らない・頭が重く足が漂うよう
考察
肝腎の陰が不足すると肝陽の亢進を抑えられなくなり、気血が上昇し
眩暈や耳鳴り、頭目の脹痛・顔や目が赤いなどの症状が発生。
肝が柔順性を失えばイライラして怒りっぽくなる。
陰虚により神が養われず、安らげなくなると心悸・健忘・不眠多夢・寝汗や咽の乾き。
腰は腎の府・膝は筋の府とされ、肝腎陰虚では筋脈が栄養できず腰膝が
だるくて力がなくなる。
上盛下虚の状態は頭部が重くなり、両足は漂うように浮いて歩行が
安定しない。 本虚標実の状態。
高血圧患者さんが、春の陽気で肝気が盛んになったときに起きやすい。
治療原則 : 【 滋陰平肝潜陽 】
【 舌脈 】 舌紅~絳 苔薄黄 / 脈弦細数・弦有力
【 処方穴 】 腎兪・肝兪・復溜 / 風池・太衝
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