Anarchy in the Oriental Medicine 1 

2019年9月19日

鍼灸は医学として認知されている。そう夢見てこの道を選んだが…

しかし、なにか違う。日本での東洋医学って、教育・実習・就労…
どれをとっても優れた所がみつけられない。険しい壁をのぼる覚悟が必要だ。

『 無秩序な東洋医学 』 … Load to UNIT-E

ちょっと過激なタイトルですが、同じような疑問を抱かれた方へ
又、そうでなければ末端鍼灸師の戯言だと思って頂けたらと思います。

いつしかこう考えるようになった。

「 鍼灸や柔道整復などの学校は、どうして(医療)として本腰を入れて取り組まないのか? 」
これではいくら国家資格であったとしても、あんまり意味がないのでは ・・・ 

それともただの資格ビジネスなのか?

教育制度・機関を整備し、人材の育成に努めたならば
東洋医学の認知と需要も増え、それこそ業界団体が熱望してやまない

西洋医学との共存と社会的認知も獲得できると思うのだが。

何故かそこには着手しない。もしくはできない何かがある。

mixiでやっている @鍼灸というコミュニティ でも、良くそういう話題がでてくるのですが
皆さん大変ご苦労されているようです。

皆さんは、「なんでだろう」って考えたことはありますか?

自分なりにどうしてなのかを突き詰めて行ったら、日本の東洋医学って
結局は敗戦の影を引きずっているのでは? ・・・ そう思えるようになってきた。

ちょっと飛躍しすぎですかね?

たしかに敗戦の影響って、文化や教育、はては経済問題まで全ての問題に関っています。

戦争を体験してない世代のおいらでさえ、最近では友人と飲んでいても
けっこうそういう話題になります。

特に数年前から農業を手伝うようになってからは、農家が抱える
矛盾した国の政策というものも意識するようになりました。

戦後61年 ・・・ 日本って経済・文化・モラルすごく変化した国。
たぶん敗戦の結果、欧米化に従うしか選択の余地はなかったのではないか。

その後、医療・経済・政策 ・・ 全ての分野で西洋化の一途を辿る日本。

西洋化の恩恵は受けたものの、アメリカの植民地として復興し今に至っているのだと。

これのどこに問題があるんだ? うまくいってりゃーいいじゃん!
アメリカがなんとかしてくれるさ!

そう思っていた時もありました。

でも根本的になんか違う。違和感というか、端的に言えば西洋化の強制は
それまでの風習や慣わし伝統を排除し迎合させられることなんだと。

東洋医学といった分野は、西洋医学とは異なった価値観をもっているので
特にその影響が色濃く排除の対象にもなりやすいと思います。

生活・様式のほとんどが欧米化し、鍼灸や接骨技術に至っては
医療として否定された面もあり、当時これに反対する療術家の働きで

なんとか国家資格として片隅に留まっています。

同じアジア圏では中国や韓国に自国の伝統医学として

「 中医学 」 「 韓医学 」 があり、食生活や養生ともに一般生活に浸透し
伝統文化として継承されている一面がまだ残っている。

これに対して日本はどうだろうか?

正直ないのでは?

それほどまでに欧米化政策によって形無きものになったのではないか。

どうすればこの業界が良くなるか? … 良く聞く言葉です。

しかし業界だけをみていても、不平不満は生まれど根本的理由には決して
辿りつけないのかもしれません。

「 木をみて森はみず 」 … やばい鍼灸師なら 「 気をみて身体みず 」 です。

そう思って、世の中の仕組みに興味をもっていく事に

次回 ・・・ 「 搾取され続ける日本人 」 へ続く。