アイスマン・エッツイーの鍼治療
約5千年前の人間のミイラ 『 アイスマン・エッツィー 』
イタリアとオーストラリアの国境に近い、エッツ谷の氷河で見つかったこの遺体は
極度の低温状態にあった為に保存状態が良く、ヨーロッパ最古のミイラとして話題となった。
そのアイスマンが、「 鍼治療を受けていたに違いない 」 と研究者の主張がある。
いわば世界最古の鍼治療患者というわけだ。
中国はこの主張には否定的なものの、科学者達がアイスマンを調べると
驚くべき発見が次々とあったそうです。
高濃度で銅に汚染された毛髪からは、銅の精錬を生業にしていた可能性や
腰骨に関節炎が認められた事。 また死ぬ直前にはカモシカを食べた事や
腸には多くの鞭虫の卵が残っており、アイスマンは鞭虫症に感染していて
おそらく腸の不調に悩まされていたに違いないと。
その治療を鍼で行なっていたような形跡がみられるというのだ。
アイスマンの体には数箇所に入墨が施されており、それらの入墨は
何かを描写したものではなく、点と線を繋いだようなもので15のグループに分れている。
それがどうやら腰痛や腹部の疾患に対応した経穴の位置と一致しているように見えると
ドイツの鍼耳介治療学校のフランク・バール医師によって出された提案。
おそらく自分で正しい位置に鍼が打てるように、古代の鍼治療師が入墨を施したのだろうと
バール本人は確信を持ったそうです。
事の真相はわかりませんが、古代の鍼師がどんな配穴をしたか?
ちょっと興味はありますね。
局所に加えて、なんか遠隔治療や奇経治療の配穴にもみえるような・・・
効果の程はどうだったのでしょう。
どうも古代の鍼治療にロマンを馳せてしまうのが
鍼灸師の特徴かもしれませんね。
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