肝陰虚
肝の陰液が虧虚。( 不足 )
気が鬱して火と化したり、肝病や温熱病の後期で肝陰を消耗した為に起こる。
肝陰虚が単独で発症することは稀で、普通は腎陰虚を伴ってます。
臨床症状
・ 頭暈や耳鳴り・両目乾渋 ( ショボショボ )・顔が焙ったように熱い
・ 心煩・不眠
・ 脇肋部の灼熱痛・五身煩熱・潮熱・盗汗・口咽の乾燥
・ 便秘やオシッコが黄色い
・ 手足の顫動
考察
【 肝の五官 : 目 】
肝陰が不足すれば頭目を滋養できず、頭暈や耳鳴りとなり、両目もショボショボする。
【 肝の五主 : 筋 ( 腱・筋膜 ) 】
筋脈が栄養できず手足の筋肉の攣縮と痛み・関節拘急不利 ( 関節が動かしづらい )
また陰血の不足による生理不順もある。
虚火 ( 熱 ) による症状は火が上炎して昇り、顔面部が焙ったように熱くなる。
火により肝絡が焼かれると脇肋に灼熱痛。 体内の営陰が乱されると盗汗。
虚熱が体内を蒸すので五身煩熱・午後の潮熱。
陰液の虧虚により上部が潤せず口や咽が乾燥。
治療原則 : 【 滋補肝陰 】
【 舌脈 】 深紅~鮮紅・痩薄・裂紋・鏡面・少津 / 脈弦細・沈弦・弱細数
【 処方穴 】 肝兪・腎兪・合谷・復溜・太衝 / 内関・大陵
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