肺気虚
臨床症状
喘咳して力がない・呼吸が微弱・動くと息切れがひどくなる・痰液が水っぽい
声が低くて微弱・顔色が淡白か晄白・神疲体倦 (元気がなくて身体が怠い)
あるいは自汗・風を嫌う (畏風)・風邪にかかりやすい。
考察
肺気虚証は一般に咳喘しても力がなく、気少で息と呼ぶには足りず
全身の機能活動が衰えていることが証を調べるポイント。
肺気が消耗すれば、宗気も不足し呼吸機能が減弱するので、咳喘の力なく
気が少なくて息に満たず、動けば気を消耗するので喘息がひどくなる。
肺気が不足し、それに応じて水液を輸布する機能も弱まるので
水液が肺系に停止して集まり、肺気と一緒に上逆するので透明で水っぽい
痰液となる。
喉は発声する器官であり、肺気に栄養されているので肺気が旺盛ならば
声も大きくはっきりしているが、肺気が虚せば声も低くて弱くなる。
顔色が淡白か晄白・神疲体倦は、気虚に多い症状。
肺気虚では宣発できず、衛気が肌表に達しないので、腠理が緩んで
衛表が固められずに自汗や畏風となる。
衛表が固めなければ、防御機能が低下するので、外邪の侵襲を受けやすく
感冒にかかりやすくなる。
[itemlink post_id="22714″]
【 治療原則 】 補益肺気・益気固表
【 舌脈 】 舌淡・苔白 / 脈細弱・虚
【 処方穴 】 風門・肺兪・中府・膻中・太淵・合谷
良かったらクリックお願いします♪
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません