胃熱
胸焼けや吐き気で、胃酸がこみ上げてきますでしょ。
喉は渇きませんか? 冷たいものでもどうぞ。
胃は不快ですのに、食欲があるなんてちょっと変ですよね。
さっき食べたのにすぐ空腹感が ・・・
ちょっと口臭が強いかもしれません。
歯茎から出血したり爛れたりはしませんか?
便秘がちで、おしっこは赤に近い黄色ですね。
胃中で、火熱が熾烈になった証候。
日頃から辛くて脂っこい食品を好み、熱が生じて火が起こったり、あるいは情志が
遂げられず気が鬱して火と化したりなど。
あるいは熱邪が体内を犯したなどによって起こる。
臨床症状
・ 胃脘の焼けるような痛み、呑酸や嘈雑 ( 胸焼け )。 酷ければ食べると吐く。
・ あるいは喉が渇いて冷たいものを飲みたがり、消穀善飢 ( 食欲の異常亢進 )。
・ あるいは歯茎が腫れて痛み、爛れ・歯衂・口臭。 大便秘結・小便短赤。
考察
胃熱証は、胃病の一般症状と熱象の合併が証を決定するポイント。
胃中で熱が盛んになると、胃腑の絡脈の気血が壅滞するので、胃袋に焼けるような
痛みがある。肝経に火が鬱し、肝気が横逆して胃を過剰に尅しても肝胃の気火が
上逆して、呑酸や嘈雑・嘔吐となり、食べた途端に吐いたりする。
胃熱が熾盛になれば、耗津灼液となるので、喉が渇いて冷たいものを飲みたがる。
熱では胃の機能が亢進するので、消穀善飢 (すぐに空腹となる) になる。
胃脈は歯茎に絡まるので、胃火が経を上がっていぶせば、気血が壅滞して歯槽が腫れ
痛み、ひどければ化膿したり爛れたりする。
血絡が傷付けられれば、血熱で妄行し歯茎から出血する。
胃中の濁気が上逆するので、口臭がある。
熱が盛んとなって津を傷付ければ、大腸が潤いを失い大便秘結 ( 便秘 )。
小便は作り出す津が不足するので、量が少なくて色が赤い。
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治療原則 : 【 清胃瀉火 】
【 舌脈 】 舌紅・苔黄~黄膩 / 脈滑数
【 処方穴 】 中脘・足三里・公孫・内庭・内関
これで脾に関する臓腑弁証はおしまい。
次は肺に取り掛かります。
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