電通のビジネス展開に学ぶ

2019年9月10日

溜め込んだグーグルノートを整理。
電通の巧みなビジネス展開について書かれた記事があった。

そこには番組スポンサーを巻き込みながら、二重三重に金儲けをする
仕組み作りにいそしんでいます。 強烈だったので記事にしてみた。

例えば制作費1億円の番組では、基本的には番組制作費の20%前後
2000万円を代理店マージンとして搾取して、それにとどまらず電通は
さらにいろいろな個別宣伝のミニビジネスも展開していくのであります。

具体例としては ・・・

東北地方のある温泉地の老舗旅館が客足が伸びないために
思い切って高額ではあるが東京キー局でCMを流すことを決めた。

そこでCM制作を担当した 「 電通マン 」 はその旅館に
ただのスポットCMを垂れ流すより、同じお金で芸能人を尋ねさせ
「 温泉 」 につかり  「 食事 」  を堪能させる旅行番組を放映したほうが
宣伝効果があると逆提案した。

その提案に公告には素人の旅館側は飛びついた。
ここからがそのやり手電通マンのすごいところだ。

その地域の他の企業や団体をリサー チし、番組で芸能人にどこを
回らしていけばいいかを企画し、その老舗旅館以外にも観光協会や
いくつかのスポンサーを確保する。

あわせて次になじみのTV局 に旅番組の企画を提案する。
その提案時には、なんと老舗旅館や観光協会などではなく
別に番組スポンサー ( 大手旅行代理店などいくつかのスポンサー ) を
用意していたのだ。

TV局側では、電通が番組企画を提案したときには、すでに番組のスポンサー
候補まで用意され番組のあらすじまで決まっていたのである。

TV局側は電通のシナリオの通り芸能人を用意し
決められたレストランで食事をさせ、決められた宿で宿泊させるのである。

この番組の制作を通じて、電通は 老舗旅館とかの個別スポンサーには
TV局を通さずマージンを取得し、それとは別に大手スポンサーからの
番組制作費を20%前後搾取したのだ。

実に巧みなビジネス展開でありすごい企画力だ。

ひとつの事から派生的に様々な展開を企画し、かつ儲ける仕組みを作る。

自分なんて割と一つの事に執着してしまうので、こういう考え方や
人間もいるんだなーと記憶に留めておくのが重要なんだと思う。

尺度を変えて物事をみれるように意識したいものです。