手技開発ミーティング④

手技開発
VOL0413.JULY.2009

エビデンス


今回困ったのが、急性期の仙腸関節痛です。
実際になったことがあるメンバーの経験談によると
前後左右どんな姿勢になっても痛いとの事で、ベッドに寝るのも
ままならないそうだ。

AKAなど、仙腸関節に対する手技は有名なのですが
「 感覚 」 的なスキルは誰もが身につくものではない。
達人のスキルに憧れながらも、今自分達にできる範疇を見定めることが
現実的ではなかろうか?



どの世界にも達人と呼ばれる先生が居て、その先生の扱うテクニックが注目されるが
習った人が同じように扱えるかどうかは、定かでない現状がある。

特に ” 感覚的 ” 手法となると、その傾向は益々強くなる。

気の世界なんか、そうかもしれませんね。

治療テクニック含めて、そういう憧れを抱く施術者は多いものなのですが
自己満足の世界に浸っているだけで、結果がともなわなければ
患者さんからみたら意味がありません。


“ あの先生はすごい! 2秒で治した! “


そういう類の治療話ってたくさんあるのですが …


かといって本人がそれと同じ位のことができなきゃ、唯のファンで終わってしまう。
そう思ったりすることもあるのですが、本人が噂で満足するなら致し方ありませんね。

実際AKAを行っている整形外科などでは、腰痛を完治させるには2ヶ月必要と言う
所もありますし、学生時代に治療見学に行った所では施術と合わせて

なんの躊躇なく痛み止めの注射を打っていました。

しかし私達は注射を扱えません。

そこでベッドに寝かせて調整するまで、多少なりとも痛みが軽減できないかと
考えファーストチョイスは立位での調整法を取り入れることにした。


立位での調整


これには直接的には関係のない多裂筋などを強刺激しながら屈伸させる事で
一時的に患部の痛みを抑制させる DNIC というテクニックを用います。

すごく簡単な調整なんですが、こんな一手間で随分と後の施術が楽に
なると思う。 後はベッドに寝かせてから可能な範囲で仙腸関節付近の
調整を加え、呼吸とソフトな圧迫を利用して 「 痛覚情報 」 を抑制させる。

下降性抑制の誘導を利用したテクニックでなんとか慢性痛にならないよう
一時的に対処するしか急性期に対しては方法が思いつきませんでした。

現状でできることに目を向けるのも必要だと思います。





そして施術の仕上げに、如何に負担の掛からないようベッドから起こすかも課題です。
ここは介護系の技術を採用。

実際、急性期の仙腸関節疾患って、皆さんどうやって施術しているんだろうか ・・・


後半は股関節に対するアプローチ。

こちらは満足のいくものができました。
股関節に連結する筋を緩めて関連痛・可動域の改善・血流の増加を促進すれば
様々な股関節の症状にアプローチすることが可能だと思われます。

毎回ミーティングで各疾患を掘下げることになり、今回も充実した内容になった。

まずは診断に基づいた施術をきちっと行えることが、我々凡人に行える
最良の方法だと思えるこの頃です。



手技開発ミーティング ⑤





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