現代医学で解明される脾臓の役割



ナショナルジオグラフィック ニュースでこんな記事が ・・・

「 ” 痕跡器官 ” とされていた脾臓の役割解明 」

痕跡器官とは、扁桃腺や虫垂などのように進化の名残で、あって無くても人体には
それほど影響がないと考えられてきた器官の事です。

古~い現代医学の考え方では、脾臓も痕跡器官と思われていたようです。

しかし扁桃輪にしても虫垂にしても免疫担当部位なのは明らかで、扁桃腺などを
喉が腫れるといって、安易に切除してしまった方は風邪などに感染しやすくなる。

今回  「 Science 」 誌の7月31日号に掲載された研究で、脾蔵に大変重要な役割が
あることがわかったそうです。

研究チームがマウスで調べたところ、脾臓には多数の 単球 ( 単核白血球 ) が
貯蔵されていることがわかった。
単球は白血球細胞の一種で、免疫防御や組織修復に欠かせない存在です。

単球はほかの種類の白血球細胞と同様に、骨髄だけで生成され血流中に貯蔵される
と考えられてきました。

しかし脾臓の単球は血液中の10倍余りに及び、血液より圧倒的に重要な
単球の貯蔵庫であることがわかったそうです。


このような特性から、脾臓の役割は大きく見直されることになる。
研究チームの一員フィリップ・スウィルスキ氏は次のように説明する。

研究用マウスが心臓発作後に健康状態を取り戻す際、回復に関与した単球の
40~50% は脾臓に由来するものであった。 心臓発作を生き延びるには
心臓機能が適切に回復する必要があり、その回復は損傷部位の修復に携わる
単球に依存する。 

これまで、発作後すぐに心臓に単球が蓄積するのは血液中を循環していた単球が
集まるためと考えられてきましたが、計算の結果、心臓に蓄積した単球の数が
血液循環中の単球の数をはるかに上回ることが判明。

一方、脾臓を切除してから心臓発作を誘発したマウスの場合、蓄積した単球の数は
大幅に少なかったそうです。


簡単に言えば、脾臓のないマウスは、脾臓のあるマウスと同等の水準で回復する
ことができなかったという話。



この現象は人間にも当てはまると考えられています。

20年にわたる追跡調査の結果では、脾臓のない人はある人に比べて心臓病や
肺炎で命を落とす確率が2倍も高かったことが判明しているそうです。

こうした痕跡器官の重要な機能。
その働きをもっとも軽視されてきた存在が 「 虫垂 」 でしょう。
盲腸の端にぶら下がるように付いている細い管状の虫垂は、近年まで
おそらく役立たず臓器として最も有名でした。

しかし虫垂にも重要な機能がある事は知られています。

その役割は、2007年に 「 Journal of Theoretical Biology 」 誌に発表された
研究で明らかになったそうで、虫垂は役立たずどころか、実際には食料の消化を
助ける善玉菌の貴重な貯蔵庫だったそうです。

「 虫垂は、非衛生的で寄生虫の多い環境に合わせて進化した結果で、下痢性疾患が
当たり前のように広がる地域では、病後の腸内善玉菌の回復に欠かせない 」 との事。

途中随分はしょって文を抜粋しましたが、このように超ハイブリッドな人体に
いらない器官なんて無いって事だと思います。

原文はこちら → ナショナルジオグラフィック ニュース





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一方、東洋医学でいう脾とは臓器の事ではなく、消化吸収の働きを総称した概念
の事で、その働きは 【 運化・昇清・統血 】 と表現されてます。

これは、脾は気と血を生み出す源とされ、胃腸で消化した飲食物を
気 ( エネルギー ) や血に変えて心肺へ送り、そこからから全身に運搬される
一連の働きを示した言葉。

当然気血の大本ですから免疫系の関与もしごく妥当で、今回のように単球の
サイトカインが組織の修復を促進させるなんて事も含まれるんでしょうね。

アバウトですけど良くまとまっているのが東洋医学的な考え方とも言えます。
ちょっと褒めすぎだろうか?


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