肝風内動 ① 肝陽化風


肝陽が亢逆しすぎて制御できず、動風が起きたもの。
肝腎の陰虚が長期間潜在しそれが暴発した状態。

 臨床症状


・ 眩暈して倒れそう・頭が揺れて痛む・項が強張り四肢顫動・顔や目が赤い
・ 言葉が出にくい・舌が強張り喋れない・喉から痰鳴
・ 手足の麻痺・まともに歩けない
・ 急に昏倒し人事不省となる・口眼歪斜・半身不随


 考察


日頃から肝陽上亢の症状があり、急に肝風内動の症状が発生。
高血圧患者に脳梗塞が起き中風の危機となった状態。

肝陽が風と化し、肝風が体内で上昇して頭目を掻き乱せば天地は
ぐるぐる回り眩暈して倒れそうになったり、頭が揺れて止められない。

気血が風陽と共に上逆し絡脈を壅滞するので頭痛が止まらない。

風動して筋痙攣すれば項強や四肢の顫動が起こる。
足厥陰肝経は舌本に絡まるので風陽が攪乱すれば舌が乱され、
言葉が滞り発音が不明瞭。

肝腎陰虚では筋脈が栄養できず手足が痺れる。
上盛下虚となってまともに歩けない。

肝風が痰と一緒に上逆し清竅を覆い、心神はぼんやりするので
酷ければ急に昏倒し人事不省となる。

痰が絡脈を移動して乱せば気血運行が不利となり患側の筋肉が弛緩し
健側に引っ張られ半身不随・口眼歪斜となって一側へ偏り随意運動が
できなくなる。 痰が風と共に上昇するので咽喉から痰鳴。



小渕総理が倒れる直前、TVの記者会見で突然ロレツが回らなくなった。
観ててびっくりしたのを思い出します。



 治療原則 : 【 平肝熄風通絡 】


【 舌脈 】    舌紅・苔白~黄膩 / 脈弦細・弦滑
【 処方穴 】   肝兪・腎兪・復溜 / 豊隆・太衝



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