肺陰が不足し、虚熱が内生した状態。
多くは久咳 ( 慢性の咳 ) で陰を傷付けたり、昔では癆虫 ( 結核菌 ) が
肺を襲ったり、あるいは熱病の後期で陰津を損傷して起きたもの。
臨床症状
喘咳して痰がないか、あっても少なく粘っ濃い。形体消痩 ( 痩せている )
口咽の乾燥・午後の潮熱・五心煩熱・盗汗
顴紅 ( 頬が紅い ) ・ひどければ痰に血が混じる・声がかすれる。
考察
肺病で一般的な症状に、陰虚内熱証が加わっていることがポイント。
肺は清粛し、潤されることを好む。だから肺陰が不足すると、虚熱が内生し
肺が熱で蒸されて気機が上逆して咳嗽となる。
津が熱で焼かれ、液が煮詰められて痰となり、その量は少なくネバネバ。
肺陰の虧虚では、上がって咽喉を潤せないため咽乾や口燥 ( 口の乾燥 ) があり
外では肌肉を濡養できないので形体 ( 肉体 ) の消痩となる。
虚熱が内熾 ( 体内で激しい ) となれば、午後の潮熱・五心煩熱となる。
熱が営陰を乱すので、盗汗が起きる。 虚熱が上炎するので顴紅。
肺絡が焼かれ、絡が傷付いて血が溢れれば痰のなかに血が混じる。
喉が陰津に潤されなくなり、また虚火に蒸されるので声がかすれる。
【 治療原則 】 滋養肺陰・滋陰降火
【 舌脈 】 舌紅少津・苔少 / 脈細数
【 処方穴 】 肺兪・膻中・大陵 / 復溜・太淵
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