痰迷心竅


様々な発病要因によって痰濁が心竅を塞いだ状態。
湿濁が痰を醸造したり、情志が遂げられずに気鬱となり痰が生じて起きる場合が多い。


 臨床症状


・ 心悸怔忡・心胸が塞がったように苦しく痛む。
・ 痛みが肩背部~上腕内側に及ぶのが特徴・発作が起きたり治まったりする。
・ 顔色くすんだ黒・脘悶作悪 ( 胃が不快で吐き気 )
・ 意識曖昧・言葉不鮮明・喉から痰鳴。酷ければ失神する
・ あるいは精神が憂欝で無表情・独言と行動異常
・ 急に倒れ人事不省となった場合は、口から痰涎を吐いて両目は上を見つめ
・ 手足を震わせて、ブタやヒツジのような叫び声を上げる。


 考察


本証は癲癇および他の慢性疾患で危険な段階に多く現れる。
また湿濁の邪を外感し中焦を障害してできた痰が上がって心竅を覆っても起きる。
癲証は精神異常の疾患である。

多くは肝気鬱結し気鬱によって痰を生じ、痰濁が心竅を覆ったものが多い。
肝気が疏泄できなくなるので疑い深く心配ばかりするようになり
精神が憂欝になって無表情。

痰が心竅を覆うと心神は自由に反応できず、意識がぼんやりしたり、独言を喋ったり
行動が異常になる。
癇証は必ず臓腑機能の失調で痰濁が心経に内伏し、肝風が内盛になると
肝風が伏痰とともに上がって心竅を覆うので発作が起きる。

肝風は動じやすく急に倒れて人事不省となり、口から痰涎を吐き、喉から痰鳴がする。
肝は筋を管理するが、肝風が動じれば、目系が引きつり筋膜が緊張するので
眼睛が上視し手足が痙攣する。

湿濁の邪を外感すると、湿濁が中焦を障害し清陽が昇らなくなって、濁気が上へ
溢れるので顔色がくすんだ黒になる。
胃気が和降できず胃気が上逆すれば、心窩部が不快となって悪心する。
湿邪留恋( なかなか湿邪がなくならない )で消えず、徐々に痰ができれば
気の上昇とともに痰も上がり、喉中から痰鳴がする。
痰が上がって心竅を覆えば、神識が覆われて意識がぼんやりし、言葉はっきりせず
ひどければ人事不省になる。





 治療原則 : 【 滌痰開竅・平肝熄風 】


【 舌脈 】    苔白膩 / 脈滑
【 処方穴 】   三陰交・豊隆・膻中・神庭・大陵・神門



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