茄子科野菜と関節炎 … 夜影に忍ぶ世界戦略

2023年1月24日

茄子科野菜と関節炎 … 夜影に忍ぶ世界戦略

ひょんな切っ掛けから開墾をはじめて、早2年。

今では菜園に季節野菜が咲き誇り、「 農薬不使用の天然美人野菜 」達も
どうぞ、「 私をお食べに"菜"って、健康に"菜"ってくださいね! 」と言っている。

… はずだった。

moonchipfarm

そう、これは 「喜び野菜組」と、ある男のストーリー

「 医食同源 」 … その道を歩む者には必ず訪れるという束の間の妄想であった。


このバカな男も、例外なく今では「鍼」より「鍬」で地中をほじくり返し
筋肉痛や関節痛なども「おかまいなし」に、独りハーレムを夢見て

喜び組野菜の育成に取り組んでいる。 「 ぐッ ひヒヒ・・・」

しかし … 男は残念な事に「ナス科植物」に

痛みや消化の問題」や「炎症に関与する化合物」が含まれている事は知りませんでした。
 

発祥原因物質 … ナイトシェードとは?

 

鍼灸師さんであれば、関節炎や変形性関節症、リュウマチに通風などは
良くおめにかかる症状だと思いますけど、ナス科野菜が

敏感な関節炎患者における「有力な発症原因物質」の一つとなっている可能性が
ある事はご存知ないかもしれませんね。

An Apparent Relation of Nightshades (Solanaceae) to Arthritis

ナイトシェードと関節炎の明白な関連

ナイトガードでしたら、「女子専用」のアイテムではないかと
おおよその想像は付くのですが、訳して「 夜の影 」とは何なのか?

調べてみますと
どうやら「ナス科植物」を指す古い表現らしく、「毒草」としてのニュアンスも強いらしい。
 

ナス科には 2,000 以上の種があり、そのほとんどは食用に適さず、多くは「高い毒性」が
あるのだそうです。 有名どころの野菜って、けっこー「ナス科」に属しています!

ナイトシェード Nightshades

ナイトシェード類 なす、トマト、ピーマン、じゃがいも
唐辛子(ベル・ペッパー、パプリカ、獅子唐、トマティ―ヨ、カイエン・ペッパー、タマレス など)

この分類をみれば当然、消費されている量も多いと思います。
 

オイラは去年、収穫できたナスを食いまくりました。

えっ … ま、まさか!
開墾中に感じる関節痛や筋肉痛は、ナイトシェードの仕業なのでしょうか?

ざーっとネットを検索してみると、その要因に
ナス科野菜の原産地は熱帯なので、マクロビオティック食では「 陰性 」の夏野菜として扱われ

「 陰性 」野菜は =「 体を冷やす作用 」があるから
平穏な地域に住む人や寒い地域の人は、食べないほうが良いか or それに越したことはない。

って事があるらしい。
 

次に、「毒性」で検索してみると以下の情報がみうけられます。

代表的なナス科の植物とその毒性(含有毒)、用途など
 

茄子
(アルカロイド)
灰汁として苦味が感じられる程度。加熱することで抜ける。
トマト
(トマチン〔アルカロイド配糖体〕)
流通品種の完熟果実であれば人体に影響のない程度の弱毒性。
青い果実、果実以外の部分、野生種などでは注意が必要。
ジャガイモ
(ソラニン〔ポテトグリコアルカロイド〕など)
塊茎(芽と緑の皮を除く)以外有毒。
毒性はそれほど強くないが若干の注意必要。
トウガラシ
(カプサイシン)
毒性が疑われている段階。
脳へのダメージが懸念。
ピーマン
(アルカロイド)
苦味が感じられる程度。子供のピーマン嫌いの原因?
油で熱することでその多くを無効化できる。
ホオズキ
(アルカロイド)
妊娠中の女性が摂ると流産の恐れがあるらしいが、そもそも食用にされない。
ただし民間療法で鎮静剤に用いられる例がある。
イヌホオズキ
(バカナス・ソラニン)
黒いミニトマトのような果実をつける。
全体に毒があり、現在のところ有効活用はされない。
チョウセンアサガオ
(トロパンアルカロイド)
倦怠感、めまい、幻覚など。
タバコ
(ニコチン)
嗜好品として用いられるが有毒とされる。
値上がり反対~!!
ベラドンナ
(トロパンアルカロイド)
人間と犬猫に猛毒。他は問題ない例が多い。
ブルーベリーと誤食することが多い他、食した動物を食べることでの中毒が多い。
現代では鼻炎薬に用いられる。
マンドレイク
(アルカロイド)
幻覚、幻聴、嘔吐などを齎す神経毒。
鎮痛剤や鎮静剤に用いられたが毒性が強いため現在は使用されない。
ナイトガード
(高分子吸収体)
女子専用のあやしげなアイテム。中学生の時、廊下に落ちていた袋を蹴飛ばし遊んでいると、女子から怪訝な顔をされたが意味が分からなかった。
青春時代の苦い思い出。

又、関節炎だけではなく「リーキーガット症候群」との関連性がある
という記事もかなり多くみられました。


 

簡単に要約してみると、免疫器官である「 腸 」がなんらかの要因で弱り

「腸粘膜」に穴があいてしまうと本来、選別して排出されるべき有害物質が
体内に入り込んでしまい、それがアレルギーの発症・しいては自己免疫疾患の
引き金にもつながっているらしい。

それらの要因には、未消化の食べ物や腸内の悪性菌の繁殖・食品添加物
農薬による影響もあるとの事。

一応、東洋医学的解釈に基づいて書かれた「東方栄養新書」をみてみたが
確かにナス・トマト・ジャガイモなどは「寒性」の性質と明記されているが

ナイトシェードのような毒性が強調された記載はありませんでした。

では、ナス科の問題は何なのか?

これは、いくつかの天然化合物が問題視されている。

ナス科「 サポニン類 」

サポニンは、洗剤のような特性を持つ化合物。植物が微生物や昆虫から
自身を保護するような働きを併せ持っており、人が摂取すると
腸壁に穴をあける可能性があるとの事。

それでリーキーガット症候群が増加したり、病原や毒素が血流に入ることを
可能にしたりするという理屈らしい …。

又、「サポニン類」は免疫系が身体に炎症を起こさせる
「 炎症性伝達物質 」を促進して、作りだす特性もあるとの事。

アミノ酸レベルで分類していけば、どんな食材にだって
何かしらの問題になり得そうな物質があるのでは?と思ったりもしますが

ピーマン・パプリカにはサポニン類が多く含まれているそうです。

一方、同じナス科でも「完熟トマト」はサポニンが少ない。

緑のトマトや未熟なトマト ( 熟す前に収穫されたもの ) は
サポニン類がとても高いが、加熱すれば分解されてしまいます。

ナス科「 レクチン 」

レクチンは消化されず加熱料理をしても分解しない。
更に小腸の保護粘膜を通過可能との事。

通過する祭に不要な細胞分裂を促進したり
細胞死を起こす可能性があるなんて書いてあった。

小腸壁にも孔をあけることが可能らしく、免疫系に異物侵入と思わせて
アレルギー反応を起こすらしい。

悪い方面ばかりに焦点を向けると、この点が問題になっているらしく
リーキーガット症候群を促進させる要因とある。

又、ポテトのレクチンは免疫系を刺激するので
アレルギーのあるなしに関わらず、食品過敏症の症状を
起こすなんて言い分も・・・

ナス科「カプサイシン」

カプサインは、身体を温めたりと様々な健康上の利益もあるが
(刹那的な効用の温湿布など)、粘膜への刺激物となる可能性において
リーキーガットを促進させる要因となるとの事。

火を良く通して食せば大丈夫!なのではないか?

日本の昔ながらの料理では、煮たり蒸したりの料理が多く
保存食として野菜を乾燥させて水でもどして使ったり、漬物だったりしますし

中国でも炒めて食べたりするのが一般的な調理法です。
又、食材の性質を補った組み合わせ(例:茄子と生姜など)考えています。

むしろ、生野菜生サラダが良く食べられるようになったのが
1950年代後半・・・日本の豊かさとあこがれの象徴とされた

「 白黒テレビ・洗濯機・" 冷蔵庫 " 」 の普及にともなってからで

関節炎に悩む世代というのは、圧倒的にこの世代の方達に多いという
見方もできなくもない。

そりゃー身体だって冷えるわけだし、まして食文化の西洋化が影響しているのでは?
と思ったら、自然農法実践化 " 福岡正信 " さんの講演動画に

もう何十年も前、ある人種から食を通しての「世界戦略」の話を聞かされたとあった。



あちゃー こういう情報は忌避されるピュアな方々もいるとは思うが

兵器としての食品」という概念は、ユダヤ人であるヘンリー・キッシンジャー博士により
提唱されたのは偶然の事だろうか?
 

まぁ、それはそれとして … もし自分がナイトシェードに敏感かどうか?

気になる方、患者さんに思い当たる節のある鍼灸師さんは
下記の方法を実行・アドバイスしてみて下さい。

まず、普段の食事からナス科を完全に排除し
1ヶ月位したらナイトシェードの中から1種類を選んで

それを1週間ほど食べ続けてみます。

そうすれば、関節の炎症や何らかの悪影響が体に現れるか観察できるとの事です。

同様に、他のナイトシェードで繰り返していけば
それが症状の原因だったのかを判別できる。

もし、関節炎が悪化したり体調が悪くなったなら
それらのナイトシェードを排除することで、自己免疫疾患や関節炎の症状は軽減できるそうです。

ナイトシェードについて
ナイトシェードと関節炎の明白な関連